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2014年2月28日

反転授業の研究/「第6回 反転授業オンライン勉強会」を開催

反転授業の研究は26日、「第6回 反転授業オンライン勉強会」を開催した。

反転授業の研究 田原真人代表

反転授業オンライン勉強会ではこれまで、反転授業の実践に必要な、授業デザインや動画講義などをテーマに取り上げてきた。

第6回のテーマは、「IDによる授業設計の実践と教育効果測定」。

まず、反転授業の研究 田原真人代表が、まだ多くの人が経験のない反転授業を行う上で、試行錯誤するための試行ツールが欲しいと考え、「ID(インストラクショナルデザイン)」(*1)に着目したと、今回の主旨を説明した。

北九州市立大学 山崎進講師

最初の講義は、北九州市立大学 山崎進講師の「IDに基づく学習目標の立て方の実際と反転授業への応用」。
「行動目標」「評価基準」「合格基準」という学習目標を明確するための3つのポイントや、「言語情報」「知的技能」「認知的方略」「運動技能」「態度」と5つに分けられたガニェの学習成果の分類などを紹介し、学習成果の分類によって教え方、学び方、評価の仕方が違うと解説した。

自治医科大学 淺田義和助教

自治医科大学の淺田義和助教は、「医療教育におけるID実践事例」と題した講義を行った。
医学部学生や看護学生の教育事例をもとに、「Attention(注意)」「Relevance(関連性)」「Confidence(自信)」「Satisfaction(満足感)」といった要素から学習者の意欲を高める「ARCSモデル」や、「Analyze(分析)」「Design(設計)」「Develop(開発)」「Implement(実施)」「Evaluate(評価)」という設計で教育効果を最大化する「ADDIEモデル」などを紹介。

人材育成マネジメント研究会 堤宇一副理事長

人材育成マネジメント研究会の堤宇一副理事長は、「反転授業を通じ、どんな能力を強化したいのか‐企業内教育の立場から考える」と題し、IDと教育効果測定について講義。
教育効果測定の目的や、決断力や好奇心など「到達点がない能力」、業務知識や視覚など「到達点がある能力」という人材に求められる2つの能力の開発・評価方法を紹介。その上で、「反転授業の導入で教員や学校は、学生のどんな能力を開発させたいのか」という問題提起を行った。

今回、一部の講義は、事前の予習課題をもとに講義を進める反転授業型式で行われた。チャットボックスでのやり取りが盛んに行われ、参加者たちの意欲が刺激されていることが伺えた。

「第7回 反転授業オンライン勉強会」の開催が3月26日に決定している。

(*1) ID(インストラクショナルデザイン):最も効果的な教育を設計するための手法

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