2014年5月28日
東北大学/紙のような白さを表示できる反射型液晶ディスプレイを開発
東北大学は26日、同大学院工学研究科の藤掛英夫教授、石鍋隆宏准教授らの研究グループが、ポラテクノと日本化薬と共同して、無彩色の偏光板とそれを使った高品位な紙のような白色表示ができる反射型液晶ディスプレイの開発に成功したと発表した。
太陽光などの自然光の反射によって画像を表示する反射型液晶ディスプレイは、バックライトが不要なため消費電力が少なく、薄く、軽いという特長があるが、これまでは色表示に難があったという。
今回、新しい二色性色素を合成して光の吸収波長を制御するとともに、色素の分子配向性を向上させることで、平行と直交の透過率が可視光領域で一定な無彩色偏光板を開発することに成功。
この偏光板と、これまでに開発を進めてきた光拡散フィルム技術によって、表示光の配光分布を精密に制御したデバイス構造を考案し、高い反射率で高品位な紙のような白色表示を実現するとともに、高いコントラスト比と動画表示能力を備えた低消費電力の反射型液晶ディスプレイを開発した。
携帯型情報端末、電子値札、車載用ディスプレイ、デジタルサイネージ等への応用が可能で、ディスプレイデバイスの低消費電力化が期待できるという。
問い合わせ先
東北大学大学院工学研究科 電子工学専攻
eng-pr@eng.tohoku.ac.jp
最新ニュース
- 日光市、奥日光や世界遺産「日光の社寺」などの教育旅行向けメタバース空間を公開(2024年3月19日)
- 母子モ、母子手帳アプリ「母子モ」が高知県高知市で提供を開始(2024年3月19日)
- 日本漢字能力検定協会、全国の高校の5割以上が漢検を入試で評価(2024年3月19日)
- 「スキルアップの方法に関する実態調査」の結果を発表 =スキルアップ研究所調べ=(2024年3月19日)
- 小学6年生の1分間の入力文字数(中央値)83文字に =教育ネット調べ=(2024年3月19日)
- JAPET&CEC、「NEXT GIGA時代の教育データ活用」オンデマンド配信(2024年3月19日)
- 朝日小学生新聞×ドズル、全国の小学校5000校にインターネットマナーを学ぶ教材を無償配布(2024年3月19日)
- palan、AR作成ワークショップをN高・S高の体験学習プログラムで実施(2024年3月19日)
- 栗田工業、昭島市立多摩辺中学校で微生物燃料電池について学ぶ出前授業を実施(2024年3月19日)
- 小林製薬、兵庫・宍粟市の小学校で「正しいトイレ掃除⽅法」などの出前授業(2024年3月19日)