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2015年11月30日

WiCCと日本マイクロソフト/キーワードはSTEM教育「Education Day」開催

Windows クラスルーム協議会(WiCC)は、日本マイクロソフトの共催で「Education Day 実証に学ぶ-新たなICT活用の実践と展望」を、28日東京・渋谷で開催した。

文部科学省 磯 課長

文部科学省 磯 課長

特別来賓で登壇した、文部科学省 生涯学習政策局 情報教育課の磯 寿生課長は「教育の情報化の動向」と題して講演し、「小中高の各教科を通じて育まれる情報活用能力について、中教審の情報ワーキンググループで、プログラミングはもちろんICTを活用した『アクティブラーニング』についても検討課題になっている。アクティブラーニングについては、タブレット等の教育現場への普及は十分とは言えないが、教師だけが持っていても、グループで1台でも、1人1台でも活用の仕方はある。“平成教育委員会”みたいな授業ができるかもしれない」と、学力の三要素を踏まえて、何を学ぶかではなく、どう学ぶかが重要だと語った。

WiCC 樋口 会長

WiCC 樋口 会長

つづいて、基調講演「世界の教育で起きる挑戦と変化」で登壇した、Windows クラスルーム協議会会長で日本マイクロソフト会長の樋口泰行氏は、「ICT教育という面で日本は、世界からもアジアからも遅れている。だからといって何でもデジタル化すれば良いというものではない、アナログとデジタルの適度な融合が必要だ。教育では、確かな学力に向けたICTの貢献として『ICTを利用する力(リテラシー)』『アイデアを作りだし表現する力(創造力)』『STEM*1[理数系]人材として活躍できる力(技術力)』の3つがある」、と述べた。

マイクロソフト アンソニー副社長

マイクロソフト アンソニー副社長

これを受けて米国からSkypeで参加した、マイクロソフト副社長で教育部門担当のAnthony salcito(アンソニー サルシト)氏は、「テクノロジーを利用して仕事のやり方や求められるスキルが変わっていている以上、教育現場にも影響があるのは当然だ。プログラミングなどコンピュテーション思考のできる技術者が必要であり、そのためにはSTEM教育が必要になる。コンピュータサイエンスを修了した卒業生が沢山出てきて欲しい。マイクロソフトはMinecraft(マインクラフト)など様々なツールでSTEMに取り組んできているが現場の先生にイノベーションを主導してほしい」と、STEMへの取り組み強化を訴えた。

教育現場の変化を訴える 乙武氏

教育現場の変化を訴える 乙武氏

特別講演では、作家で東京都教育委員の乙武洋匡氏が「変化する時代の教育 いま教員にできることは」と題して登壇。この中で乙武氏は「発達障がいを持つ子どもには、一人ひとり異なる学び方が必要であり、タブレットなどICTを活用できる場面がいくらでもある。しかし、日本の教育現場は様々な理由をつけて“変化を恐れる”傾向がある。子どもたちに必要は学びとは何か。それにICTはどう役立つか。『子どもたちファースト』で考えて欲しい」と、教育現場の変化を促した。

午後からは、セッションとワークショップが行われた。

発表教師によるパネルディスカッション

発表教師によるパネルディスカッション

MS Showcase Schoolsの実践事例を発表する「実践事例セッション」では、日野市立平山小学校の折茂伸一郎教諭、姫路市立安室小学校の吉田雄一郎教諭、東みよしの町立足代小学校の土井国春教諭、立命館小学校の六車陽一教諭、つくば市教育局 総合教育研究所の毛利 靖副所長が次々に事例を紹介。講演後は全員でパネルディスカッション「実践して分かった、新しいICTの可能性」を行った。

教育セッションでは、「ICTによる発達障害、学習障害支援」「遠隔教育に関する現状と実践報告」といったICTによる課題解決への取り組みが報告された。

Minecraftのワークショップ

Minecraftのワークショップ

また、教育セッションとワークショップでは、「レゴプログラミング」や「Minecraft」が取り上げられ、STEM教育への取り組みの一端を表していた。

日本マイクロソフトでは今年、「Microsoft Office 365 Education」の無料利用を簡単にしたり、学生のためのITコンテストを開催したり、「Surface 3」の教育機関向けパッケージを発売したり、教育現場での様々な課題解決に向けた協同研究等に参画したり、「Minecraft」を買収したりと、教育分野への積極的な関与が見受けられる。

織田執行役常務(左)と小野田文教本部長

織田執行役常務(左)と小野田文教本部長

講演会終了後、日本マイクロソフトの織田浩義執行役常務に、今回のイベントは教育分野への本気度を表すものかと訊いたところ、「これまでも本気で取り組んできたが、上手く伝えられなかった。今回の取り組みを通じてマイクロソフトのSTEM教育に対する取り組みを認知してもらいたい」と、STEM教育の普及を軸としたICT教育への取り組みを強調した。また、小野田哲也文教本部長に、「Surface 3」の文教市場での目標シェアを訊くと「教育現場をPCという視点で見れば、これまでWindowsがほぼ100%だった。これからも、SurfaceとかではなくWindowsで100%という姿勢に変化はない。実際、大型案件ではWindowsが選ばれている」と、自信のほどをのぞかせた。

*1:STEM教育とは、サイエンス(science)、テクノロジー(technology)、エンジニアリング(engineering)、数学(math)に重点を置いた教育のこと。

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