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2016年7月12日
バチカン図書館の手書き文献複製物を200部限定配布に合意
キャノンは8日、同社とバチカン教皇庁図書館(バチカン図書館)、NTTデータの三者が、 NTTデータが電子化・保存したバチカン図書館が所蔵する貴重な手書き文献の画像データを使い、キヤノンが保有する独自の質感画像処理技術とキヤノンのグループ会社であるオセ社(オランダ)の隆起印刷技術で印刷、再現した複製物を200部限定で配布することに合意し、覚書を締結したと発表した。
バチカン図書館とNTTデータはこれまで、バチカン図書館所蔵の貴重文献電子化プロジェクトを2014年4月から開始し、人類の歴史的遺産を未来に残す取り組みを進めてきた。また、キヤノンは、共生の理念のもと、地球環境の保護、国際社会の発展、教育、社会福祉、芸術・文化支援活動など、さまざまな社会貢献活動を展開してきた。
今回、三者は、バチカン図書館所蔵の貴重文献電子化プロジェクトを世界中の人々により広く理解してもらうことを目的として、貴重な手書き文献の素材の質感などを再現した複製物を作成し、200部限定で提供することとなった。
複製物の対象となる文献は、西暦400年頃に作成されたバチカン版ウェルギリウスとして知られる「Vat.Lat.3225」で、アエネーイスの一場面を描いた鮮やかな挿絵を含むページ。NTTデータが電子化した、この文献の画像データを、キヤノンが独自の質感画像処理技術を使ってプリンターで出力できる質感情報に変換し、オセ社の隆起印刷技術で、手書き文献の素材や表面の凹凸などの質感を再現する。
複製物の提供は、本プロジェクトの資金管理団体であるDigita VaticanaのWebサイトから寄付した賛同者を対象として、2016年9月からDigita Vaticanaから順次配布するという。
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