2017年10月19日
千葉大学、VRによる建築学習の効果を検証開始
積木製作は18日、千葉大学大学院建築学コースの吉岡陽介准教授から要請を受け、同社が開発したフォトリアルな建築VRコンテンツを同大学に提供したと発表した。吉岡准教授は今後、学生に実際にある建築物をVRで体験することによる効果の検証を開始する。
これまで千葉大建築学コースでは、演習課題としてミースファンデルローエが設計した「ファンズワース邸」の図面を模写する課題を行ってきたが、建築物が海外にあり学生全員を連れて見学することが難しいため、実際の建築空間の大きさやスケールを身体感覚として確認することが難しく、イメージの共有が困難だった。
そこで吉岡准教授は、VRを活用すればその問題点を克服し、建築空間に対するより深い理解を促すことができるのではと判断。積木製作が既に制作していたグラフィックで再現された「ファンズワース邸」のVRコンテンツを使用することにした。
積木製作が開発した建築VR製品「VROX ARCHI TOURS」の主力コンテンツ「ファンズワース邸」は、実際にある建築物をリアルに再現し、内外を自由に歩き回ることができ、寸法測定の機能も搭載している。
吉岡准教授は今後、特に、海外や僻地にある実際に行くことが難しい建築物や、既に失われてしまった歴史的建造物を中心に、その建築空間をVRで再現し、学生に体験させる予定。
著名な建築物の空間を、VRを通して体験することが、建築を学びはじめたばかりの学生にとってどのような教育的効果を及ぼすかを検証し、建築教育現場でのVR利用方法を検討していく。現場の意見は逐次、積木製作にフィードバックし、コンテンツのアップデートも図っていくという。
関連URL
最新ニュース
- 日光市、奥日光や世界遺産「日光の社寺」などの教育旅行向けメタバース空間を公開(2024年3月19日)
- 母子モ、母子手帳アプリ「母子モ」が高知県高知市で提供を開始(2024年3月19日)
- 日本漢字能力検定協会、全国の高校の5割以上が漢検を入試で評価(2024年3月19日)
- 「スキルアップの方法に関する実態調査」の結果を発表 =スキルアップ研究所調べ=(2024年3月19日)
- 小学6年生の1分間の入力文字数(中央値)83文字に =教育ネット調べ=(2024年3月19日)
- JAPET&CEC、「NEXT GIGA時代の教育データ活用」オンデマンド配信(2024年3月19日)
- 朝日小学生新聞×ドズル、全国の小学校5000校にインターネットマナーを学ぶ教材を無償配布(2024年3月19日)
- palan、AR作成ワークショップをN高・S高の体験学習プログラムで実施(2024年3月19日)
- 栗田工業、昭島市立多摩辺中学校で微生物燃料電池について学ぶ出前授業を実施(2024年3月19日)
- 小林製薬、兵庫・宍粟市の小学校で「正しいトイレ掃除⽅法」などの出前授業(2024年3月19日)