2017年12月8日
ブリティッシュ・カウンシルと東京外語大、スピーキング試験の共同開発
英国の国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシルと東京外国語大学は7日、大学の個別入試に活用可能なスピーキング試験の開発を共同で始めたことを明らかにした。
共同開発では、ブリティッシュ・カウンシルのアセスメント・リサーチチームによって開発された「Aptis (アプティス)」という試験をもとに、日本の大学入試用にスピーキング試験を開発し、大学入試改革に新しい選択肢を提供していく。
開発されるスピーキング試験はコンピューターで実施され、試験時間は約12分間。採点はトレーニングを受けた採点官によって評価され、試験結果は最短3日で提供される。共同研究により、日本の学習指導要領と整合性のある設問を実現する。また受験者の成績は、得点に加え、CEFR (ヨーロッパ言語共通参照枠) に対応して判定される。
東京外国語大学では、2019年度4月の設置に向けて申請準備中の国際日本学部 (仮称) において特に英語力の高い学生を求めていることから、スピーキング試験の導入を検討し、その中で「Aptis」を大学入試に適したものに改良することが最適と判断して、共同プロジェクトの開始を決定した。このプロジェクトにより、高校の学習指導要領と東京外国語大学の入試水準に合致したスピーキング試験が開発できるものと期待している。
同大学では、この新たなスピーキング試験を設置構想中の国際日本学部の2019年2月実施の一般入試で利用することを予定しており、その実施状況を確認した上で、全学部での利用を検討するとしている。
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