2018年9月7日
ユニセフ、学校での暴力・いじめに関する新たな報告書を発表
ユニセフ(国連児童基金)は6日、学校における暴力・いじめに関する新たな報告書「毎日の試練:学校における暴力をなくす(原題:An Everyday Lesson #ENDviolence in Schools)」を発表した。
それによると、世界の13歳~15歳の生徒の半数にあたる約1億5000万人が、学校で子ども同士の暴力(過去1カ月間にいじめられたことがある、あるいは過去1年間に腕力を伴うけんかをしたことがあると答えた子どもの数で測定)を経験しているという。
また、世界の13歳~15歳の生徒の3人に1人以上が、いじめられたことがあり、ほぼ同じ割合が腕力を伴うけんかをしたことがある(122カ国のデータ、日本は含まれていない)。
さらには、先進国39カ国の11歳~15歳の10人に3人が、他の生徒をいじめたことを認めている(日本は含まれていない)。
一方、2017年に国連によって確認された学校への攻撃は、コンゴ民主共和国で396件、南スーダンで26件、シリアで67件、イエメンで20件。
7億2000万人近くの学齢期の子どもが、学校での体罰が完全には禁止されていない国に暮らしている。男子・女子ともにいじめに遭うリスクは同じだが、女子はより心理的ないじめに遭いやすく、男子はより身体的な暴力や脅威にさらされやすいという。
報告書は、学校におけるナイフや銃などの武器を用いた暴力が、子どもたちの命を奪い続けているとも指摘。また、デジタル化が進む世界で、キーボードを叩くだけで、暴力的な、人を傷つけ、また恥ずかしめるような内容を拡散する形のいじめも行われているとも述べている。
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