2025年2月19日
拡大する大学入試「女子枠」について2年前より「賛成」が減少 =河合塾調べ=
河合塾は18日、導入が拡大している大学入試の「女子枠」に関するアンケートの結果を公表した。
調査は11月3日~12月10日に、オンラインテストイベント「大学入学共通テストトライアル」の参加者の高校1年生・2年生を対象に行われ、3762名から回答を得た。
工学部など女子比率の少ない学部に女子枠を導入する取り組みをどう受け止めるかを訊ねたところ、賛成は56.0%、反対は44.0%という結果となり、2023年1月に行った同じ質問に対する回答と比較して、賛成の比率が9ポイント減少した。
それぞれの理由を分析したところ、賛成と答えた人からは「理系に女性が増えることで多様な視点が生まれる」「女性の活躍の場が広まる」などの回答が寄せられた。一方、反対と答えた人からは「入試は男女平等であるべき」「(女子枠により)かえって男女差別になるのでは」といった回答が寄せられた。
回答では「賛成」が過半数を占めたものの、入試形式としての女子枠に関心が集まり、女子枠が掲げる理念や狙いが、当事者である高校生に十分に伝わっていない現状が浮き彫りとなった。
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