2014年2月24日
埼玉大学/教員養成のためのICT活用教育実践報告会を開催
埼玉大学教育学部は22日、第4回埼玉大学教育学部附属学校FOR UM「附属学校と学部を接続するICT活用した教育実践活動」を開催した。
埼玉大学教育学部では2012年度から、学部と附属小学校との情報ネットワークの整備等を行い、13年度は附属中学校と特別支援学校のICT教育設備機器等の整備を図ってきた。
今回のFORUMは、附属学校と教育学部を接続するICT教育の構築と整理、共有が重要であるとの認識に立って、ICT教育への取り組み状況、授業開発、教員養成段階でのICT活用等について考えるもの。
基調報告を行った教育学部の山本利一教授は、「現在の教員教育に求められる『ICTを使える教員養成』のためにICT教育に取り組んでいる」とICT教育導入の目的を語った。
学部ではiPad35台や電子黒板のほか、VODサーバーや3Dプリンターを導入し、授業でのタブレットや電子黒板の利用を学生に義務づけているという。
またVODサーバーの導入により、デモ授業などを撮影してサーバーにアップすれば、学内でいつでも何処でも利用できるため、学生が授業外に視聴することが可能となり「反転授業」のコンテンツとしても利用できる。
今後のICT活用ビジョンについて山本教授は、「タブレットは学習アイテムではなく、生活に欠かせないアイテムになるだろう。タブレットの活用は生活を豊かにするし、学習もできる」と、タブレット利用における学習と生活の垣根が取り払われる将来を示した。
附属中学校へのICTの導入と活用について報告した、附属中学校の牛久裕介副校長は、「学部と連携したICTを使える教員の養成と研究実践の共有、ICTを活用できる中学生の育成を目的にICTを導入したが、乗り遅れている学生もいる。しかし、学生のアイデアでiPadアプリを活用した授業を作り出したり、授業映像をVODにアップして共有するなど成果もみられる」と語った。
附属小学校の武田圭介副校長からは、「思考力・判断力・表現力を高めるICTの活用」と題して、国語、算数、理科、社会、生活、体育、音楽など様々な教科におけるICTの活用事例が紹介された。
中でも、タブレットの動画撮影・再生機能を使った体育での跳び箱や国語の話し合いの振り返り授業は、これまで観ることの出来なかった自分を観ることで効果が期待できる有効な授業であることが確認されたという。
「特別支援教育におけるICT活用と教員養成育成の取り組み」について報告した、特別支援学校小学部の古橋立哉主事と中学部の村瀬太一朗教諭は、成果として「機器の台数が揃い物理的なICT環境が整った」「使える教師が増えてモデルとなる授業ができた」「教育システムに組み込んだ教育実習生へのICT指導を開始した」等を揚げた。
また、課題としては「すべての現役教員のスキルアップ」「環境整備から活用へICTの浸透」「実習生へのICT教育の充実」等が必要だとして、「一人のスーパースターより、全員の一歩前進」を目標に掲げ、その取り組みとして全教員への1人1台iPadを実施し、ICTの浸透と底上げを図って行くと報告した。
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