2026年3月11日
「中1の壁」、46.1%の家庭が「中学進学後に経験」=明光義塾調べ=
明光ネットワークジャパンは10日、同社が運営する学習塾「明光義塾」が、中学生の子どもを持つ保護者1000人を対象に実施した、「中1の壁(中1ギャップ)に関する実態調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、保護者1000人に、子どもが中1になってから学習や生活、気持ちの面で戸惑いや負担を感じる場面(「中1の壁」)があったかを尋ねたところ、46.1%が「あった」(非常に多くあった:12.0%、いくつかあった:34.1%)と回答した。
中学進学は、学習内容の高度化や定期テストの開始、部活動への参加、人間関係の広がりなど、子どもを取り巻く環境が大きく変化する節目だが、今回の調査結果からは、約半数の家庭がこうした環境の変化の中で何らかの戸惑いや負担を感じている様子が伺えた。
「中1の壁」とは、小学校から中学校への進学に伴う学習内容の高度化や定期テストの開始、部活動への参加、生活リズムの変化、人間関係の広がりなど、環境の大きな変化によって生じる戸惑いや負担のことを指す。思春期の心身の変化とも重なりやすく、家庭でも関わり方に悩む場面が増えやすい「移行期特有の現象」といわれている。

次に、「中1の壁」を経験した保護者461人に、入学前の想定と比べた実際の大変さについて尋ねたところ、81.8%が「想定よりも大変だった」(非常に大変だった:20.2%、やや大変だった:61.6%)と回答。中学進学に伴う変化はある程度予測していたものの、実際には学習面や生活面、子どもの気持ちの揺らぎへの対応など、想像以上の負担を感じた保護者は少なくないようだ。

「中1の壁」を経験した保護者に、その影響が最も強く表れた時期について尋ねたところ、最も多かったのは「GW明け(5月)」31.9%で、次いで「1学期後半(6~7月)」22.1%、「入学直後(4月)」17.8%と続いた。入学直後の緊張が落ち着く頃に、学習の本格化や生活リズムの変化が重なることもあり、5月以降に負担を感じるケースが一定数あることが伺えた。

また、「中1の壁」を経験した保護者に、中学入学直後に初期サインがあったと思うかを尋ねたところ、62.3%が「見られた」(明確に見られた:12.6%、少し見られた:49.7%)と回答。振り返ると、入学直後の段階で小さな変化や兆しを感じていた家庭が一定数あったことが伺え、「中1の壁」は突然現れるというよりも、日々の様子の中に変化が表れる場合もあるようだ。

「中1の壁」の初期サインがあったと回答した保護者287人に、その具体的な内容を尋ねたところ、最も多かったのは「イライラ・反抗的な態度が増えた」44.6%で、次いで「成績が下がった」34.5%、「朝起きられない日が増えた」33.4%と続いた。精神面の変化に加え、学習面や生活リズムにも影響がみられるケースがあることが伺える。

一方、中学入学後(1学期中)に、子どものSNSやスマホの利用に変化があったかを尋ねたところ、56.6%が「増えた」(大きく増えた:23.2%、やや増えた:33.4%)と回答。中学進学を機に、デジタル利用環境に変化がみられる様子が伺えた。

また、「中1の壁」を経験した保護者に、対応する中で特に難しいと感じたことを尋ねたところ、最も多かったのは「どこまで関わるべきか分からなかった」44.5%で、次いで「正しい対応が分からなかった」39.0%、「学校の状況が見えなかった」29.5%と続いた。子どもの変化に向き合う中で、保護者も関わり方の判断に悩んでいる様子が伺え、自立を尊重すべきか、手厚く支えるべきかのバランスに戸惑う家庭も少なくないようだ。

最後に、「中1の壁」を経験した保護者に、振り返って小学生のうちに準備しておけばよかったと感じることを尋ねたところ、最も多かったのは「スマホの利用ルール」30.8%で、次いで「基礎学力の定着」28.4%、「正しい生活リズムの定着」28.4%と続いた。デジタル利用への備えに加え、学習面や生活習慣の土台づくりも同様に重視されており、中学進学に向けた準備が多面的であることが伺える。
この調査は、中学生の子どもを持つ保護者を対象に、2月12~16日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は1000人。
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