2026年9月16日
Women AI Initiative Japan、「女性AI人材白書2026」を発表
Women AI Initiative Japan(WAIJ)は14日、全国20〜59歳の男女1997名(女性1411名・男性586名)を対象に「AI活用・学習に関する実態調査」を実施し、その結果をまとめた「女性AI人材白書2026」を発表した。
2年目となる本白書では、新たに男性を調査対象に加え、男女比較と経年変化の両面から女性のAI活用の実態を可視化している。

生成AIの利用頻度について質問したところ、「生成AIを知らない」と回答した女性は20.9%から11.9%へと1年で半減した。プライベートでの利用は28.0%から51.3%へほぼ倍増し、「使っていない」と回答した層も51.1%から36.8%へ大きく減少している。女性にとって生成AIは、「知る」段階を越えて日常の風景になりつつあることがうかがえる。

年代別に見ると、すべての世代でプライベート利用が約1.5〜2倍に増加した。なかでも20代女性は61.0%が利用しており、男性の56.2%を上回っている。

仕事での生成AI利用についても昨年の20.9%から31.7%へと10pt以上伸びた一方、男性(45.3%)とは13.6ptの差が残った。年代別でみると、20代が男女とも50.0%で差がないのに対し、30代以降は女性だけが低下し、50代では20.9%まで下がりる。

この差を雇用形態別に分解すると、正社員52.4%に対しパート・アルバイトは12.8%と大きな開きがある。男性の3人に2人が正社員である一方、女性の約4割はパート・アルバイトとして働いており、利用率の差は働く環境の分布の違いと強く結びついていることがうかがえる。

生成AIを「使いこなせる(または学べば使いこなせるようになる)」と思うかを質問したところ、「ほぼ毎日AIを使っている」人同士で比べても、「とてもそう思う」と回答した女性は男性の約3分の2にとどまった。このことから、女性は生成AIを使う頻度が必ずしも自信につながらないことがうかがえる。
一方、現在AIスキルを学んでいる女性では83.6%が「使いこなせる」と回答し、男性(82.4%)との差はほぼ見られなかった。雇用形態別に見ても、職場に学ぶ機会がある正社員では自信の男女差は1.5ptにとどまる。自信をつくるのは使う量ではなく、学ぶ機会を得られたかどうかであることが示された。

AIについて学んだり調べたりした経験のない女性は67.8%と、3分の2が学びの入口の手前にいる。学んだ経験がある女性も、動画(10.3%)、SNS(8.6%)、生成AIへの質問(7.9%)と独学が中心だった。また過去1年間の学習支出は0円が85.5%を占め、1万円以上を投じた女性は4.6%にとどまった。
学び直しを支える公的制度についても、認知率は約2〜4割、利用経験は5%以下でした。一方で、制度を知っている女性では「学び直しの必要性を感じない」が11.5%と、知らない層(19.8%)より8pt低く、制度の存在を知ること自体が「学び直しは自分にも関係がある」と気づくきっかけになる可能性が浮かび上がっている。

この1年で収入が「増えた」と回答した女性の割合は、AI利用者で非利用者の約2.7倍となった。※本調査は横断調査であり、両者の関連(相関)を示すものであって、AI利用が収入増の原因であることを示すものではない。
さらに仕事でAIを使う女性の51.4%が時間削減を実感しており、その幅は週平均2.5時間だった。そして生まれた時間の使い道の1位は「自分の学習・スキルアップ」(33.0%)であり、効率化した時間が次の学びに再投資される循環が始まっている。
また、AIスキル学習に前向きな女性は、「フルリモート・時短などの柔軟な雇用」や「副業」への関心が女性全体の2〜4倍に高まり、「いずれも興味なし」は65.4%から25.9%へ急減した。AIは「自分らしい柔軟な働き方」への入口としても期待されていることがわかる。
■ 調査概要
・調査名称:AI活用・学習に関する実態調査
・調査手法:オンラインリサーチ
・調査対象:全国20〜59歳の男女1,997名(女性1,411名・男性586名)
・調査時期:2026年7月31日(金)〜2026年8月1日(土)
Women AI Initiative Japan「女性AI人材白書2026」
関連URL
最新ニュース
- こども家庭庁、11月5日開催「保育士養成課程等検討会(第6回)」YouTube Live配信(2026年11月2日)
- 子育て世代、子どもの個人情報漏えいが「とても不安」約7割 =コズレ調べ=(2026年11月2日)
- AI時代の学び方、基礎知識は「生成AI」=SMBCビジネスセミナー「みんなの研修」調べ=(2026年11月2日)
- ZEN大学、2027年度4月入学の出願者数が1000名を突破(2026年11月2日)
- SAK University、2027年4月入学を希望者対象、パスウェイ利用型 特別選考・総合型選抜の出願受付開始(2026年11月2日)
- 日本数学検定協会、サイバー大学との連携協力に関する協定を締結(2026年11月2日)
- 次世代教育ネットワーキング機構、中高生の国際的な探究大会「Global Link Singapore 2026」実施報告(2026年11月2日)
- init、「WebTerm Learn」で教員向けの「チーム」機能を拡充 教育機関は無償(2026年11月2日)
- ポリグロッツ、「英語を教える人」のためのセミナー「英語教育<ここから>ゼミ」1月11日開催(2026年11月2日)
- ヒューマンアカデミー、11月3日開催の「探究フェス2026 東北」に協力(2026年11月2日)










