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2025年9月11日

ユーバーの「Scratchで小・中学校のプログラミング」Vol.23 <スクラッチで一斉に動かす>

ユーバープログラミングスクールの中村里香代表による、小学校のプログラミング授業で使ってほしいプログラミング言語Scratch(スクラッチ)の学習動画第23回。

今回は<初級者>向け、Scratchでメッセージを使い一斉にキャラを動かすプログラムです。

メッセージとは

今回はScratchの「メッセージ」の機能を紹介します。「メッセージ」は、スプライト同士がやり取りする「合図」です。送信側では「○○する」とブロードキャストし(一斉に送信すること)、受信側はそれを受け取ったら行動します。全てのスプライトに同時に伝わるので、一斉に動かしたり順番に連携したりするのに便利です。
まずはメッセージを使って一斉にスプライトを動かしてみようと思います。

メッセージを作る

「イベント」の「◯をおくる」ブロックの◯を押して「あたらしいメッセージ」を選択、任意のわかりやすいメッセージ名を入力し「OK」を押します。
今回は、「たいそうする」というメッセージを作りました。

メッセージの送受信

まずは「うさぎあか」のスプライトで、緑の旗が押され時に「(たいそうする)をおくる」ブロックでメッセージをブロードキャストします。

受信側のブロックが無いと何も実行されません。

「(たいそうする)をうけとったとき」のハットブロックに体操の動きのアニメーションをするブロック定義「まえにまげる」「よこにまげる」を繋げます。「たいそうする」のメッセージを合図にこのブロックが実行されます。


メッセージを受け取った時のブロックは、スプライト「うさぎあか」のみに作成して、スプライト「うさぎしろ」にはありません。
緑の旗を押して、「(たいそうする)をおくる」でブロードキャストした際に、
「うさぎあか」はアニメーションしますが、「うさぎしろ」は何も動作しません。


*あらかじめそれぞれのスプライトにはコスチュームを切り替えて体操の動きをするアニメーションの定義を準備してあります。

複数スプライトを一斉に動かす

スプライト「うさぎしろ」にもメッセージを受け取った時のプログラムを作ります。「(たいそうする」をうけとったとき」のハットブロックに体操の動きのアニメーションをするブロック定義「まえにまげる」「よこにまげる」を繋げます。


緑の旗を押して、「(たいそうする)をおくる」をブロードキャストすると、
「うさぎあか」「うさぎしろ」は一斉にアニメーションをするようになりました。


今回は、Scratchの「メッセージ」を利用して複数のスプライトを一斉に動かしてみました。次回は連携する動きに挑戦します。

授業での活用

Scratchはゲームづくりだけでなく、子どもたちのアイデアの表現、発表、調べ学習など、さまざまな教育活動で活用できるツールです。

今回紹介した「メッセージによる一斉動作」は、複数のキャラクターを効率よく制御でき、初心者にも視覚的で理解しやすい内容です。プログラミング思考に加えて、表現の順序や構造を考える力を育む創造的な活動にぜひ活かしていただけたらと思います。

スクラッチの使い方

変数とは

<筆者プロフィール>
ユーバー株式会社 代表 中村里香
2017年4月、すべての子どもが楽しく学べるプログラミング教育を目指し、ユーバー株式会社を設立。プログラミング教室運営、クラウド型学習サービス「うさプロオンライン」の提供、教材開発、講師育成支援、体験イベントの開催などを行う。環境に左右されない学びの機会を届けるため、教育現場や企業と連携し活動中。

ご質問・お問い合わせ info@yuber.jp 中村宛(ご質問は該当記事のURLを添えてください)

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