2018年11月28日
「学び直し」経験者、昨年比18.2ポイント増え40.5%に、NTTコムオンライン調べ
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションは27日、「NTTコムリサーチ」会員モニターを対象にし、日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)と共同で実施した「大学のオープン化に関する調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、大学などの高等教育機関などがインターネットを通じてオンラインで講座を公開する取り組みMassive Open Online Courses(MOOC)学習者は、移動中などにスマートフォンやタブレットなどを使いモバイル学習を、自宅ではパソコンを主軸においた学習スタイルを確立してきたことが伺える。
学習場所については職場や学校が、学習時間は通勤・通学時間が多くなっている。MOOCは1本5〜10分程度の動画講座で構成されているので、移動中などの隙間学習にも向き、課題についてはじっくりパソコンで補えるため、学習教材として両面性を持っていることが調査結果に表れている。
MOOCで学習したい分野の調査結果は、上位から「心理学」「歴史」「経済学&金融」と続き、教養系と実務系科目に万遍なく分散しており、多様なニーズが示されている。
また、調査対象者がランダムにも関わらず、上位9分野は5年連続で同様の科目がランクインしていることから、現代の日本人には普遍的に人気がある学習分野だと言える。
男女別では、男性1位は「経済学&金融」で、昨年まで4年連続1位だった「歴史」が4位へ順位を下げ、2位「コンピュータサイエンス」、3位「情報、テクノロジー&デザイン」と、実務系が1〜3位までを占めたのが大きな特徴。
女性1位は5年連続「心理学」で、男性では「ビジネス・実学系」への関心が例年以上に高まり、女性は例年通り「生活密着系」分野に関心が集まる結果となった。
また、学生時代に専攻した科目の「学び直し」経験者は40.5%、未経験者は59.5%と学び直しの実態は半数もないが、学び直し経験者が昨年比18.2ポイント増え、大幅なニーズの上昇が伺える。
学び直し経験者にその理由を聞くと、昨年度は「職業上、復習が必要」「職業上、専攻科目知識では不充分」が多く、仕事で必要に迫られた「学び直し」が大きくポイントを伸ばしていたが、今年度は「仕事では必要なかったが自己研鑽のため」「将来のキャリアアップのためには必要だと感じたから」といった、自己研鑽型がポイントを伸ばした。
理工系出身の学び直し経験者にその学習分野を聞くと、プログラミングや統計学を含む情報系分野が22.9%と圧倒的に多かった。
同調査は、今年8月22日~9月25日にかけて非公開型インターネットアンケート方式で実施した。有効回答者数は1180人。
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