2022年12月27日
約6割の保護者が「教育費の値上がり」を実感するも「塾は続けさせたい」=CyberOwl調べ=
CyberOwl(サイバーアウル)は26日、同社の総合情報サイト「テラコヤプラス by Ameba」が、全国の小中学生の保護者500人を対象に実施した、「教育費の値上がりに関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、値上げラッシュで子どもの教育費全体の値上がりも感じているかを尋ねたところ、約2割(21.0%)が「とても感じる」、約4割(43.6%)が「感じる」と回答。合わせて約6割(合計64.6%)の小中学生の保護者が教育費の値上がりを実感していた。「まったく感じない」は1割以下(8.0%)だった。
また、「学校費の値上がりを感じるか」と聞いたところ、最も多かったのは「あまり感じない」35.8%で、「まったく感じない」も25.2%いたことから、「学校費」の値上がりを感じている保護者はあまり多くないようだ。「とても感じる」10.0%と「感じる」29.0%を合わせて約4割(合計39.0%)だった。
ところが、小学生の保護者と中学生の保護者に分けて回答を見たところ、学費の値上がりを「とても感じる」「感じる」と答えた保護者は、小学生では合計33.8%だったのに対し、中学生では合計50.7%と半数に達した。
学校費の値上がりを実感している保護者に、どの項目で値上がりがあったかを尋ねたところ、最も多かったのは「給食費」29.8%で、以下、「部活費」20.4%、「制服費」19.3%、「授業料」17.9%と続いた。
中学生の保護者に多かった「部活費」は、ユニフォーム代だけではなく、遠征費の値上がりもあげられた。遠征の移動に関わるガソリン代や宿泊代などがそれにあたる。
一方、学校外での「習い事費の値上がりを感じるか」を聞いたところ、「とても感じる」が18.8%、「感じる」が37.6%、合計すると半数以上(合計56.4%) の保護者が値上がりを実感していた。
特にどの習い事で値上がりがあったかを尋ねると「塾・学習塾」41.6%と「水泳」24.8%が突出して多かった。
塾は、そもそも習っている子どもの数が多いことも今回の結果に起因しているが、教材費やスタッフの人件費、施設費などあらゆる点で物価高騰の影響を受けていることが理由として考えられる。
「水泳」では、水温管理のための燃料代や電気代が大きく関わってきており、ウクライナ侵攻の影響でエネルギー価格が高止まりしているなかで、「値上げをしない」選択肢はないと言っても過言ではない。
また、実際にはどの程度の値上がりがあったかを尋ねると、「401~600円程度」が最も多く19.7%、以下、「801~1000円」16.6%、「2001円以上」16.0%と続いた。
保護者目線で今後値上がりが続いても続けさせたい習い事はあるかを尋ねたところ、「費用が上がれば続ける予定はない」と答えた親は約2割(20.2%)にとどまり、約4割(39.8%)が「塾・学習塾」と答えた。
「スポーツ系の習い事」「芸術系の習い事」という回答は合わせて32.6%。そう答えた親の約6割が小学校低学年(1・2年生)から中学年(3・4年生)の保護者。一方で、小学校高学年(5・6年生)から中学生の保護者の多くが「塾・学習塾」を選択した。
また、今後も上がり続けることが予想される「教育費」を捻出するために対策をとっているかを聞いたところ、約5割超(55.4%)が「はい」と回答。具体的な対策では「節約」52.1%が最も多く、次いで「副業」27.1%だった。
この調査は、全国の小中学生の保護者を対象に、11月18日~12月2日にかけて、インターネット(クラウドワークス)で実施した。有効回答数は500人。
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