2026年9月18日
あしなが育英会、中学生に支援を拡大 新中学1年生400人に5万円給付
あしなが育英会は17日、中学校に入学する遺児や親に障がいがある子どもを対象に、入学直前に5万円を給付する「中学校進学支援金」制度を創設すると発表した。
初年度は、2027年4月に中学校へ進学する予定の400人を募集する。
制服代など重い負担がかかるタイミングでの経済的支援をするとともに、さまざまな支援情報や体験機会を継続的に提供することで、経済的困難を抱える遺児らが将来に希望を持ち、意欲的に進路を選択できるよう応援する。
「制服を買えるだろうか」「部活動をさせてあげられるだろうか」。中学校への進学は、子どもの世界が大きく広がる一方で、家庭にとっては経済的な負担や将来への不安が一気に大きくなる時期でもある。
あしなが育英会は、心のケア活動やオンライン学習支援「ラーニングサポートプログラム」などを通じて、小中学生の遺児や、親に障がいがある子どもたちと関わってきた。その中で見えてきたのが、中学校進学を迎える時期には、家庭の経済状況が子どもの学校生活や経験、学び、さらには将来の選択肢にも影響を及ぼしかねないという課題。
本制度の創設に先立ち、本会の高校奨学生世帯のうち、小学5年生~中学2年生の弟妹がいる保護者を対象にアンケートを実施し、208人から回答を得た。
進学を控えた小学5、6年生の保護者から最も多く寄せられた経済的な不安は、制服やジャージ、通学用自転車、学用品など、入学準備にかかる費用だった。
自由記述には、「制服等、入学時期にまとまった費用がかかるのはとても辛い」、「制服は兄のお下がりがあるけれど、ズボンは破れ、シャツにはシミがついている。申し訳なく思う」、「家庭の経済状況に気を使い、子どもが本当に行きたい進路に進まないかもしれない」といった切実な声が寄せられている。
本会が特に重く受け止めているのは、こうした経済的な困難が、子どもの学びやさまざまな経験の機会を狭め、将来の選択肢にまで影響を及ぼしていること。だからこそ、高校生になってからではなく、中学校生活が始まる早い段階から子どもたちのサポートが必要だと考えている。
まず「中学校進学支援金」として5万円を給付し、新生活を始めるための経済的な負担を軽減する。さらにその後も、進学や奨学金などの情報提供、多様な体験機会、同じ境遇の仲間や大学生などの先輩との出会いなど、本会がこれまで培ってきた支援につなげていくという。
中学校進学支援金制度の概要
• 対象:以下の3つの要件をすべて満たす子ども
1. 2027年4月に中学校に進学予定の小学6年生
2. 病気や災害、自死で保護者(父または母)を亡くした、または親に障がいがある
3. 経済的な援助を必要としている
• 給付額・時期:一人あたり5万円を、2027年2月に給付(返還不要、1回限り)
• 給付人数:400人
• 申請受付:2026年10月1日~11月13日正午に、本会ウェブサイトの「中学校進学支援金」ページから、オンライン申請を受付
• 申請に関する問合せ:お問い合わせフォームから問い合わせる
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