2026年10月14日
奄美市、デジタル庁の「源内」を基盤とする生成AIサービス「AMAMI GENAI」を庁内に構築
川口弘行合同会社は13日、鹿児島県奄美市がデジタル庁のオープンソースソフトウェア「源内」を基盤とする生成AIサービス「AMAMI GENAI(あまみ げんない)」を庁内に構築し、運用を開始したと発表した。
本環境は、NVIDIA DGX Sparkを2台並列配置し、その上でローカルLLMとOpen GENAIを稼働させるもので、外部インターネットとの接続を持たない完全ローカル環境での生成AI運用を実現している。
Open GENAIのメインコントリビュータによるOpen GENAIを用いた完全ローカル運用は、全国の自治体において初めて(2026年9月1日時点自社調べ)の取組みだという。
システムの設計・構築および構造化RAGの構築は、川口弘行合同会社が担当した。
自治体が生成AIを活用する際、最大の障壁となるのがデータの外部流出に対する懸念。
クラウド型の生成AIサービスでは、入力したデータが外部サーバーに送信される。一方、奄美市が構築した環境では、すべてのデータ処理が庁内のサーバーで完結する。
これにより意図しない情報流出のリスクを根本的に排除する。さらに、ローカルLLMを自前のハードウェア上で稼働させるため、クラウド型サービスで発生するトークン課金が不要であり、職員は利用回数を気にすることなく、日常的な業務の中で生成AIを活用できる。
システム構成
| 項目 | 内容 |
| サービス名 | AMAMI GENAI(あまみ げんない) |
| 構築事業者 | 川口弘行合同会社 |
| 基盤ソフトウェア | デジタル庁OSS「源内」 |
| 稼働環境 | 完全ローカル環境(外部ネットワーク接続なし) |
| ハードウェア | NVIDIA DGX Spark ×2台(並列稼働) |
| LLM | ローカルLLM(OpenAI互換API経由、GPT-OSS・Gemma等) |
| ベクトルデータベース | Qdrant |
| 認証 | Keycloak(SAML) |
提供機能
• 構造化RAG: 奄美市の条例・例規、市議会議事録、総合計画等の各種計画を構造化データベースとして蓄積・検索し、事実に基づく高精度な回答を生成。ハルシネーション(事実と異なる回答の生成)を抑制。
• 音声書き起こし: 会議等の音声からの文字起こし。
• 多言語翻訳: 多言語での翻訳機能。
• 政策立案補助(EBPM): 多様なデータを読み込ませ、客観的根拠に基づく政策立案を支援。
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