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2026年10月30日

takeforest、中学1年生240人がAIで「身の回りの課題解決アプリ」開発に挑戦

takeforestは29日、立命館中学校(京都府長岡京市)において、中学1年生を対象としたAI活用によるアプリ開発体験講座を2026年度も実施すると発表した。

本講座は同校の探究学習のカリキュラムとして継続的に採用されており、昨年度(2025年度)は中学1年生240名が受講し、50個を超えるアプリが完成した。

生成AIの学校導入が国の政策課題となるなか、「AIを使う」段階を越えて「AIで課題を解決するものをつくる」経験を中学1年段階で提供する、生成AIを活用した探究学習の実践事例。

昨年度(2025年度)の実施概要

実施校 立命館中学校(京都府長岡京市)
実施時期 2025年10月 〜 2026年3月
対象・規模 中学1年生 240名
授業種別 情報×探究学習
講座回数 全10コマ程度
制作アプリ数 約50本(グループごと)
takeforestの担当範囲 カリキュラム設計、教材開発、講師派遣、メンタリング

■講座の流れ
1.キックオフ講演(学年全体) プログラミング・AIとは何か、何が大切なのか、何ができるようになったのかを実例も含め提示し、開発への心理的ハードルを下げる。

2.ワークシートをもとにしたアイデア検討 学校生活・部活動・家庭など、自分の身の回りから「悩みごと」を洗い出し、誰のどんな悩みごとをどのように解決するのか、言語化する。

3.開発ハンズオン AIツールを活用してアプリを実装。講師・メンターが各グループに伴走し、開発・修正の方法を教えながら試行錯誤する。

4.クラス発表・振り返り 制作物を相互に発表し、誰のどんな悩みごとをどのように解決するのか、そのためにどのようなアプリを開発したのかを言語化して発表・共有する。

■中学1年生に、いま「AIを活用したアプリ開発」が必要な理由
日本の学校教育において、生成AIに関して、国の方針は「様子見」から「利活用の推進」へと明確に転換している。文部科学省は2024年12月26日に「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」を公表し、2023年7月の暫定的ガイドラインを改訂した。同ガイドラインでは「人間中心の原則を基本にすること」「情報活用能力育成の観点から生成AIを考えること」という考え方が示されている。さらに文部科学省は2026年度(令和8年度)の「生成AIパイロット校」公募において、次期学習指導要領の改訂を見据え、AIを含む情報活用能力の育成に向けた教材実証を行う学校を指定する方針を示している。

一方で、こうした国の実証事業の多くは公立学校を対象としており、私立中高が独自に取り組みを設計・蓄積している事例はまだ限られている。

また、従来型のプログラミング教育には構造的な課題がある。プログラミング言語の文法習得に多くの時間を要するため、中学1年生の段階では「動くものが完成する前に挫折する」という壁に突き当たりやすいという点。

takeforestが立命館中学校で提供している講座は、この順序を反転させた。AIを活用することで技術習得の負荷を大幅に下げ、生徒が最初から「身近な課題を見つけ、それを解決するものをつくり、試して直す」という開発サイクルそのものを体験できる設計にしている。これは探究学習が本来目指す「問いを立て、仮説を検証する」プロセスと本質的に同じ構造。

AIが答えを出す時代に必要なのは、答えを出す力ではなく、解くべき問いを自分で見つける力。技術の習得ではなく、「何をつくるか」を言葉にすること。また、うまくいかない時も何度もやり直して試行錯誤すること。この2つを重視した内容にしている。

2026年度の実施概要

実施時期 2026年9月 〜 12月
実施校 立命館中学校(京都府長岡京市)
対象・規模 中学1年生 240名(予定)
講座回数 全10回程度
takeforestの担当範囲 カリキュラム設計、教材開発、講師派遣、メンタリング

takeforestは、教材とカリキュラム設計をパッケージ化し、中学校・高等学校への提供を進めている。あわせて、地域の産学連携プログラムとの接続により、中学から大学・企業までを貫くAI人材育成の連続的な学習環境の構築を目指している。導入を検討する学校・教育委員会・企業からの問い合わせを受け付けている。

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