2013年1月21日
『サイバー先生』で授業の“つまずき”防止/NTTIT
教育現場のICT化が進み、電子黒板、デジタル端末などの機器が小・中学校の教室に導入されつつある。“教育の情報化”は着々と進んでいるように見えるが、現場からは戸惑いの声も聞こえてくる。授業の準備や児童・生徒の生活指導など校務に追われるなか、新しい機器の使い方を覚えるのは容易ではない。ICTリテラシーの面で不安を抱く教員にとっても使いやすいシステムとは何か?NTTアイティが、2012年6月に発売したAndroidタブレット用学校教育ICT化支援ツール「サイバー先生」は、教育現場の生の声を反映し生まれたものだ。簡単な操作だけでPCやタブレットへ手書きの書き込みが行え、それを一括で閲覧することができる。同社メディアインテグレーション事業部の広川智久事業部長と石塚勝営業部担当部長に開発の経緯やサイバー先生の利用シーンなどを聞いた。
サイバー先生開発までの経緯は?
教師用パソコンと児童・生徒用Androidタブレットによる教室単位の小規模なシステム向けICT化促進ツールとして「サイバー先生」を2012年6月15日に販売開始しました。パソコン、タブレットのほか電子黒板をアクセスポイントでインターネット環境につなぐのが一般的な構成です。
NTTグループでは、教育の情報化施策として“教育スクウェア×(バイ)ICT”のフィールドトライアル(実証実験)を3カ年計画で進めています。当社は、この事業に関わるNTTグループ各社をサポートする形で2011年末より開発に携わりました。 開発を進める上で何より重要だったのが、教育現場の生の声を聞くことができた点です。 円滑な授業の進行を支援するツールとして、どのようなインターフェイスや使い勝手が求められているのかを探りながら、開発を実証的に進められたので、現場のニーズをしっかりと捉えることができました。
実証実験の現状は?
“教育スクウェア×ICT”のフィールドトライアルとしては、推奨校として新潟県関川小学校など日本全国で10校の5年生を対象に3年前から電子黒板やAndroidタブレット(7インチ)を使った授業が行われています。これとは別に、NTT東日本が先の10校中5校(東日本地域)および福島県檜枝岐村の6年生を対象に光iフレームを使った実証実験を進めています。
サイバー先生の機能は?
教師のパソコン上のコンテンツをワンクリックで児童・生徒のタブレット端末に一斉表示することができます。また、手書きでタブレット上に文字を書き込むことができ、それを教師のパソコンに一覧表示する機能もあります。
教師は自分のパソコンに表示された回答を確認することで、児童・生徒一人ひとりの学習進度や“つまずき”を即時に知ることができるので、きめ細かい学習指導が可能となります。
電子黒板やタブレットへ一覧を表示させることで、それぞれの回答結果をきっかけとした意見交換ができます。これによって、児童・生徒のコミュニケーション能力やディベート能力の向上などが期待できます。
さらに、通常の教室でインターネットでの調べものが行えるため、パソコン教室への移動の必要なく、児童・生徒が閲覧するのにふさわしくないページへのアクセスを防ぐフィルタリング機能もあります。
授業に使う教材の用意は?
「サイバー先生」は、先生方の負担を軽減する教育環境支援ツールですので、コンテンツは用意していません。ブラウザに対応しているので、既存のデジタル教科書を使うことができます。昨年11月には、全自動モードの機能を追加しました。これは、デジタルカメラで取り込んだドリルなどの画像をそのまま生徒のタブレットに表示させるもので、さらに手書きで回答させるといったこともできるので、授業の準備にかける手間が少なくなります。
今後の展開予定は?
現在はAndroidタブレットのみの対応ですが、今後は別のOSにも対応させていく予定です。
導入される機器が高機能でも、操作が多く使いにくくては無駄になってしまう。その点、サイバー先生は開発段階で先生方の悩みや要望を聞きながら構築したため、ワンクリックで一斉表示されるなど、手軽さ、使いやすさが際立っている。今後対応OSが広がることで、その使い勝手もますます向上するはずだ。
◆参考 価格:98万円/学校(台数無制限)
問い合わせ先
NTT アイティ株式会社 メディアインテグレーション事業部
電 話:045-651-7535
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