2024年4月3日
「スタディサプリ 到達度テストWeb」先行受験レポート すぐに届く結果、振り返りサイクルの短縮化で基礎学力を固める/群馬県立前橋東高等学校
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全国の高校生の約1/4にあたる約80万人が受検する「スタディサプリ 到達度テスト」は、日々の授業で学んだ知識・技能に関する問題が網羅的に出題される絶対評価型のテスト。2024年4月、Web受検が可能なCBT(コンピュータ ベースド テスティング)方式をスタートする。群馬県立前橋東高校の1年生、200名余りがこの「スタディサプリ 到達度テストWeb」の先行受検に参加した。率直な感想や有効な活用法など長井和司 進路指導主事、小野智信 教頭、から話を聞いた。
生徒に根付いた「スタディサプリ」 つまづきポイントの復習や先行学習で活用
2020年、群馬県内の全ての県立高校で「スタディサプリ」が導入された。前橋東高等学校でも1人一台端末を使って全学年各教科の利用がスタートした。
放課後の教室で講義動画を見て自習をしたり、自宅での家庭学習で活用したりと、今や「スタディサプリ」は生徒の学びにすっかり根付いている。
「生徒は、自学自習をする際に、わからない箇所があると「スタディサプリ」の講義動画を見て学んでいます。個別に先生に教わるのと近い状態で学べる点がメリットだと感じています。しかも動画なら一時停止や巻き戻しで見直せる点も便利です。我が校で特に活用が進んでいるのは数学です。数学は単元がはっきりしていて、どこを学ぶべきなのかがわかりやすいからだと思います」と、長井進路指導主事が振り返る。
「わからないところやつまづきのフォローもそうですが、それだけではありません。意欲や向上心のある生徒にとっては先行的に学べるという点もメリットです。授業で教わらない限り先に進めないのではなく、動画を見て理解しもっと先にも行けますし、場合によっては学年を飛び越えて自分を高めるために活用できるのです」と、主体的な学びに応える活用法を小野教頭が語る。
「スタディサプリ 到達度テストWeb」1年生200名余りが先行受検、翌日から振り返りへ
2023年10月20日、1年生200名余りが「スタディサプリ 到達度テストWeb」の先行受検に参加した。
◆翌日にテスト結果が出るスピード感 〜記憶が新しくモチベーションが高いうちに弱点克服へ
受検翌日の21日、生徒の端末には結果が表示され、各生徒が取り組む「スタディサプリ」の振り返り課題まで配信されていたというから驚きのスピード感だ。
これまで紙のテストの場合、生徒の手元に結果が届くまでに3週間程度の間が空くのが通常だった。この期間があるためにつまづいたところを忘却してしまったり、受検直後のモチベーションが冷めてしまったりしていた。
しかし、「スタディサプリ 到達度テストWeb」なら生徒の記憶が新しく、モチベーションが高いうちにすぐに結果が届く。テストの採点結果だけではなく生徒一人ひとりの弱点が分析され、学習すべきポイントが提案されるのだという。教員らは、これらの提案を元に簡単な操作で生徒に課題を配信することができる。こうして生徒らは、一人ひとりに個別最適化された振り返りのための課題に、テスト直後のモチベーションが高いうちから取り組み、弱点を克服できるようになるのだ。
「スタディサプリ 到達度テストWeb」で模擬試験前に基礎を固める
〜学力定着までの学習サイクル短縮化を図る~
◆数学ではじわりじわりと模試の偏差値が上がり始めた
前橋東高等学校では、1、2年生が年間3回ほど、外部の模擬試験を受験する。この模擬試験とは大学受験を見据えた難易度が高い発展的なもので客観的な実力を測ることが目的だ。
「スタディサプリ 到達度テストWeb」をこの模擬試験の前に取り入れたことで、基礎を固めた1年生の数学では、じわりじわりと学年の平均偏差値が上がり始めた。少しずつ成果が見えてきたのだ。
◆基礎固めの学習サイクル効率化に「スタディサプリ 到達度テストWeb」を今後も活用したい
今後も活用したいという長井進路指導主事。
「とにかくテストの返却が早いこと、個別に提案される課題で弱点克服のために生徒が学ぶべき優先順位をつけやすいこと、これを指導に活用していきたいからです。テスト後の振り返りや学力定着までの学びサイクルの短縮化を『スタディサプリ 到達度テストWeb』で実現します。1年生数学で結果が出始めたとおり、基礎固めの位置付けで今後も活用していきます」と、その理由を語った。
来年度は全学年で年6回の土曜補講を予定しているのだが、そこで全教科の模擬試験のレベルアップを目標に、「スタディサプリ 到達度テストWeb」の活用を拡大していく計画があるという。
ICTを活用した学びと対面のリアルな学びで補完し合う関係の重要性
ICTを活用した学びが加速する中、小野教頭は、学び合いの大切さをこう説く。
「『スタディサプリ』は有効なツールだと思います。でも実際に学校に来て学び合いをしたり、発表をしたりといったリアルな学びも重要です。生身の人間同士での学び合いはなくなってはならないと考えています。もちろんオンラインでもよいところは『スタディサプリ』を活用しますが、全てをカバーすることはできません。リアルの先生であるべきところは先生が、効率化を図れるところは『スタディサプリ』を活用するなどお互いに補完し合う関係が大切だと考えています」
先生にしかできないことも、ICT教材が得意なこともある。ゆえに、先生にしかできないことの時間を創出するために、ICTを活用することもできるだろう。
◆先生の負荷軽減のためにICTができること
例えば「スタディサプリ 到達度テストWeb」なら、従来の紙テスト時にあった試験用紙の仕分け、回収、送付、テスト結果の仕分け、配布といった手間がなくなる。
長井進路指導主事は、こうして空いた時間を生徒と面談し話すこと、生徒を見守り、個々に適した声かけをすること、教材研究といった先生にしかできないことに充てられると語る。
当初は戸惑いも、成功体験を呼水にじわりじわりと他学年へ
今回、1年生が「スタディサプリ 到達度テストWeb」を経験したことで「スタディサプリ」がより活発に使われるようになった。即座に復習できたことで基礎学力が向上したという「成功体験」もあった。
一方で、デジタルネイティブの生徒らはスムーズに慣れていったが、教員側には当初多少の戸惑いもあったようだ。
「学校でICTを活用するのはあたりまえになっているのですが、未知のシステムということで少し抵抗があったのかもしれません。実際に活用が進むと便利だなと感じるものです。恐れずにまず使ってみるというのが大事ですね」と、小野教頭は笑顔を見せる。
「1年生が先行して活用を進めたことで、他の学年にもじわりじわりと広がっていくと思います。全員で一気に始めなくても、成功体験を目にし、生徒の成長を間近で見れば、生徒のためになることですから、よしやってみようとなるのです。じわりじわりです。1年生で学びの結果が出たこと、成功体験が呼水になり他学年へ広がると思います」
◆リクルートの手厚いサポートも
先行受検前、生徒も教員もリクルートの担当者からレクチャーを受けていたため、受検は非常にスムーズだったという。テスト後は結果の分析や振り返りの課題配信についても手厚く、親身で迅速なサポートがあった。このサポートで各教科の教員の理解も進んでいる。
「スタディサプリ 到達度テストWeb」先行受検を振り返って
「これまで、生徒の不得意な点を把握し基礎的な学力を固める手段がなかなか見つかりませんでした。そのような中、『スタディサプリ 到達度テストWeb』を先行受検して大きな可能性を感じました。実際にやってみて、生徒のモチベーションが高いうちに振り返りができる即時性や、先生の事務的な手間の削減など、思っていた以上にすんなり導入でき非常に良かったと感じています。今後はさらに発展させて有効に使えたらと思います。生徒達には、さあ勉強するぞと机に座って学ぶのも良いのですが、ちょっとした隙間時間に上手に無理なく『スタディサプリ』を活用して学んでほしいなと思います。」(長井進路指導主事)
「現在の教育業界において、個別最適な学びというのは重要なフレーズです。クラスで1対40の一斉授業でなく、1人1台端末が整備されたことで個々の生徒の学力に応じた学びが可能となりました。この学びを加速させるのが、ICT環境とデジタル教材です。個別最適化を加速させるために『スタディサプリ 到達度テストWeb』などを使う。1つのあり方だなと思います」(小野教頭)
最後に小野教頭は、「これからは、受け身の授業でなんとなく学ぶのではなく、自ら学ぶ姿勢を追求してほしい。1人一台端末は整っているし、『スタディサプリ』の動画だってあるのだから。攻めの姿勢で自走して学んでほしい。状況は整った、あとは君たちが走るだけだ。」生徒たちを力強く激励した。
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