2014年4月16日
熊本県教委/タブレット端末活用でテスト結果8点アップ 調査結果を発表
熊本県教育委員会は10日、タブレット端末の教育効果などを調査した「ICTを活用した『未来の学校』創造プロジェクト」の結果を発表した。タブレット端末の効果について都道府県レベルで調査するのは全国初だという。
県教委は、プロジェクトを立ち上げ、県内の公立小中学校7校、県立宇土中学校の計8校を対象に、タブレット端末などを活用した実証授業を2013年度に実施。生徒の学力や教員のICTを活用した指導力への効果を検証するとともに、約50本程度の授業映像を記録し、それをもとに、ICTの効果的な場面の選定や、授業がどう変わったのか定性的な分析をとりまとめるなど、事例の収集・整理を行ってきた。
プロジェクトでは、授業でタブレット端末を活用することで、生徒の学力向上につながることが明らかになった。
客観テストを実施したところ、タブレットを授業で活用した生徒の平均は88.9点となり、活用しなかった生徒の平均80.4点を、8.5点上回った。
生徒へのアンケート調査では、「楽しく学習することができる」「授業に集中して取り組んでいる」「じっくりと考えて、自分の考えを深める」「必要な情報を見つけることができる」という項目で、タブレットを活用した生徒の回答が、しなかった生徒と比べて特に高い結果となった。
また、教員のICTを活用した指導力も、総じて高くなったという。
文部科学省の「教員のICT活用指導力の基準(チェックリスト)」をもとに、「教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力」「授業中にICTを活用して指導する能力」「児童のICT活用を指導する能力」「情報モラルなどを指導する能力」「校務にICTを活用する能力」の5項目について調査。
プロジェクト実施前と後に2回に分けて教員を調査すると、実施後は実施前と比べ、全ての項目で指導力が向上していた。また、全国の平均と比較しても全ての項目で上回る結果となった。
県教委は、今後、プロジェクトの詳細な調査結果を改めて報告する予定という。
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