2015年11月16日
学芸大附属世田谷中/公開研究会 体育でタブレット活用した授業
東京学芸大学附属世田谷中学校は14日、公開研究会「世田谷中学校で育てる『21世紀型能力』-各教科で支える力と3つの学習形態-」を開催した。
同校では、育てたい人間像を「豊かな教養を持ち、まわりから信頼され自ら行動できる人」と設定。そうした人間像をつくるのに重要な資質を、「問題を解決する力」と「人間と関わる力」と考え、そうした能力が授業やその他の活動を通じていかに育てられるかを明らかにする実践的教育をすすめてきた。
また、同校では各教科よる学習を「基本学習」と呼び、加えて「総合学習」と「生活学習」という2つの学習形態を設定、この3つが有機的に結びつくことで、「21世紀型能力」がより効果的に育てられると考え、教育カリキュラムの開発と実践研究をすすめてきた。
公開研究会では、全体会のあとすべての教科の公開授業と研究協議会、テーマ研究の発表などが行われた。
東京学芸大学の鈴木直樹准教授を指導助言者とした浅井百合香教諭の体育「~競争課題から学習内容を考える ボールゲーム(ハンドボール)の授業づくり」では、タブレット(iPad mini)を活用した授業が行われた。
はじめに、前回の授業におけるチームの課題を保存されている動画を観ながら確認しあってから練習を開始する。
試合では、チーム毎に試合の模様を動画撮影、競争課題に対する個人の課題を明確にしてゲームに臨んでいるかどうか、チームの課題をメンバーで共有し合ってゲームに活かすことが出来るかどうかなどの確認に利用していた。
撮影担当者が交代しても戸惑うことなく撮影~再生が行われ、タブレット操作については使い慣れていることを感じさせた。
しかし、チームミーティングで動画視聴の後メンバーの動きを図で示そうとする場面では、地面に描いたり、ホワイトボートを使ったりしており、タブレットのより一層の活用の可能性を感じさせる場面もあった。
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