2017年5月1日
明星中学校、英語学習用AIロボット「Musio」を授業に導入
明星中学校・高等学校は4月28日、英語学習用AIロボット「Musio(ミュージオ)」を、私立中学校としては日本で初めて授業に導入したと発表した。
本年度から本格的に活用を始め、現在は週5コマある英語の授業時間に週2回ほど利用している。活用にあたっては、「Musio」のコンテンツ開発などを手掛けるGLOBAL VISIONと協力しながら、実際の現場で使用した状況をフィードバックすることで、より使いやすく機能改善していくという。
「Musio」は、人工知能エンジンおよび人工知能ソーシャルロボットを開発しているAKA LCCが開発した、ディープ・ラーニング基盤の人工知能エンジンを搭載したロボット。そのため、人間のように見たり、聞いたり、感じたりすることができる。顔認識、声紋分析機能もついているため、もともと用意された文章で返答するのではなく、一人ひとりを把握して会話することが可能。また、それらに基づいて自ら考えてコミュニケーションすることができるのが最大の特徴。
明星中学校・高等学校ではこれからのICT教育を考えるにあたり、まずはAIロボットに触れるきっかけにと2017年1月に「Musio」を導入。AIおよびICTを使用する必然性を備えた環境を整え、将来的には、それらをツールとして使いこなせる生徒を育成することを目的としている。導入から3カ月で学内にも浸透したことを機に、今年度からは新しい使い方のアイディアも検討している。
現在は、週5コマある英語の授業時間内で、概ね週2回利用している。生徒が使い慣れた段階で、生徒が自由に使える時間を増やしていき、生徒の発話量を増加させるとともに、「(非人間との)リアルな英会話」を通して「実践で使用できる本物の英会話力」を養っていく。
今後は、授業以外での活用も視野に入れている。例えば校舎のエントランスで「Musio」に「朝の挨拶運動」をさせるなど、AIロボットと共生している環境を整えることで、生徒の「Musio」への興味関心を高めるとともに、英語学習およびAIやICTへの興味関心も高めたいと考えているという。
さらに、出欠管理機能なども追加される予定であり、コンテンツ開発を手掛けるGLOBAL VISIONは、「学習面だけではなく、教育現場のパートナーとして『Musio』の活躍を期待している」と話す。
同校では今回の導入を機に、明星幼稚園、明星小学校での活用も検討している。
関連URL
最新ニュース
- AI型教材「キュビナ」、久喜市の教育ダッシュボードへ学習データを連携(2025年1月15日)
- 日本発「10代のデジタルエチケット」プログラム、スウェーデン公立高が導入(2025年1月15日)
- 母子モ、母子手帳アプリ「母子モ」が埼玉県白岡市で提供開始(2025年1月15日)
- 「教育・学習アプリ」、起動回数は1日平均2.5回 =フラー調べ=(2025年1月15日)
- 岡山大学、「次世代AIと医学の可能性シンポジウム」28日開催(2025年1月15日)
- 兵庫県立大学、高校生&保護者向けのスペシャルコンテンツを公開(2025年1月15日)
- 近畿大学、findの落とし物検索サービス「落とし物クラウドfind」を導入(2025年1月15日)
- セガと筑波大学、「MDA人材育成戦略パートナーシップ協定」を締結(2025年1月15日)
- Hakuhodo DY ONE、「ゼロワングランドスラム2024」日本一の小学生プログラマー決定(2025年1月15日)
- NIJIN、中学教師向けオンラインセミナー「世界を変える教育とは」24日開催(2025年1月15日)