2021年7月9日
夏休みの学習計画、「小学生は親子で、中高生は子ども主体で」=栄光ゼミ調べ=
Z会グループの栄光は8日、同社が運営する進学塾「栄光ゼミナール」が、小学1年~高校3年生の子どもを持つ保護者532人を対象に実施した「小中高生の今年の夏休みの過ごし方に関する調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「今年の夏休みに子どもに取り組んでほしいこと」を保護者に聞いたところ、小学生の保護者は「4月から夏休み前までに塾で学習した内容の復習」で51.3%。一方、中高生の保護者は「4月から夏休み前までに学校で学習した内容の復習」34.6%だった。
小学生の保護者は「塾の復習」を、中高生の保護者は「学校の復習」を重視していることが分かった。
夏休み中の子どもの学習計画について、どのように立てる予定か聞いたところ、小学生の保護者は「子どもが主体で学習計画を立てて、保護者がアドバイスをする」44.0%、「保護者が主体で学習計画を立て、子どもの意見を取り入れる」42.3%と、約9割が子どもと保護者が一緒に学習計画を立てる予定であることが分かった。
一方、中高生の保護者は、小学生の保護者と同じく、「子どもが主体で学習計画を立てて、保護者がアドバイスをする」45.0%が最も多かったものの、「子どもが1人で学習計画を立てる」も44.6%と多く、子どもが主体で学習計画を立てる予定であることが分かった。
今年の夏休み中に、子どもの学習に対してどのような保護者のサポートが必要になりそうかを聞いたところ、小学生の保護者は、「計画通りに進められているか、子どもの学習の進捗を確認すること」が79.5%、「メリハリをつけて学習できるように、子どもに声がけすること」が72.2%にのぼったほか、多くの選択肢で5割を超えており、サポートが必要だと感じている保護者が多いことが分かった。
一方、中高生の保護者は、「メリハリをつけて学習できるように、子どもに声がけすること」43.3%や、「子どもが集中して学習できる環境を整える」36.9%などのサポートが必要だと感じているが、小学生の保護者と比べると、あまりサポートを必要としない保護者が多い。
新型コロナ拡大以降に迎えた昨年の夏休み中の学習・教育についてのエピソードや、今年の夏休みに向けての期待や悩みを聞いたところ、小学生の保護者からは、「昨年は休校で夏休みが短く、メリハリをつけた生活ができた。今年は通年通りの夏休み期間となる上に、旅行を含めた体験学習がコロナによりできないのが悩み」(小4保護者)、「去年は外出が減った分、英検の勉強をする時間ができたので、今年も英検受験のために時間を使いたいと思う」(小6保護者)などの声が寄せられた。
一方、中高生の保護者からは、「昨年できなかった分、今年の夏休みは外での体験や部活動に参加させてあげたい」(中2保護者)、「オープンキャンパスがオンラインになってしまうなど、なかなか行きたい大学を肌で感じることができずにいる。モチベーションを上げるためにも、受験前に足を運ぶ機会があればいいなと思う」(高3保護者)などが寄せられた。
この調査は、小学1年~高校3年生の子どもを持つ「栄光モニター会員」の保護者を対象に、6月9日~6月23日にかけて、インターネットで実施。回答者数は532人で、内訳は小学生保護者234人(44.0%)、中高生保護者298人(56.0%)。
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