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2021年12月21日

トラストバンク、行政手続きデジタル化ツール「LoGoフォーム」の香川・高松市での導入効果を発表

トラストバンクは20日、同社の行政手続きデジタル化ツール「LoGoフォーム」が、香川県高松市の行政手続きに導入された効果について発表した。

同市は2020年7月に同ツールを導入。その結果、これまで窓口か郵送での書類申請しか受け付けていなかった中学校体育施設の利用登録申請を、同ツールで24時間申請できるようにしたところ、94%がオンライン申請になった。

同ツールは、同社が2020年3月にリリースした行政DX総合プラットフォーム。行政手続きや庁内業務など自治体の工夫であらゆる行政のデジタル化を実現する。IT知識がなくても職員が簡単にフォームを構築できる「ノーコード」な仕組みが特長。

160以上のテンプレートや他自治体が作ったフォームもテンプレートとして活用でき、全国自治体から400超のフォームが共有された。行政専用回線「総合行政ネットワーク(LGWAN)」とインターネットに対応するクラウド経由のSaaSサービスで、2021年11月4日時点で380自治体が利用。

高松市の導入効果の概要

■「中学校体育施設利用登録申請」
・概要:一部の市立中学校の体育施設(体育館・運動場)を住民のスポーツ活動のために夜間開放しており、事前の利用登録申請を「LoGoフォーム」でオンライン受け付けできるようにした
・オンライン化の効果:
①申請対応の業務時間:これまでの窓口申請では1件あたり全体で29分かかっていたが、オンライン申請で約10分に短縮。150件の申請で計44.6時間の削減効果があった
②オンライン化の割合:オンライン申請は150件のうち141件と94%を占めた
③ペーパーレス化:紙申請では1件あたり4枚の紙を消費していたが、オンライン申請で1枚で済むように。150件の申請で計450枚削減でき、ペーパーレス化につながった
■「市民満足度調査」
・概要:18歳以上の市民2500人に毎年実施している、市総合計画「基本構想」の各施策への満足度などのアンケートを「LoGoフォーム」でオンライン回答できるようにした
・オンライン化の効果:
①従来は、紙から回答データをExcel入力して2人でチェックしていた業務が不要になり、1件あたり22分の処理時間が2分ほどに削減され、計99時間の削減効果につながった
②紙とオンライン回答を併用したところ、1000件中297件の約3割がオンラインからの回答に
③紙による回答では20件程度あった回答不備が、オンライン化でほぼ0になり、ミスの確認やデータ化に1件あたり10分ほどかかっていた手間や時間を軽減できた
■「職員向け情報セキュリティ研修」
・概要:毎年、管理職約100人を対象に会議室で講師による研修をしていたが、「LoGoフォーム」を活用して全職員を対象としたオンライン研修に切り替えた
・オンライン化の効果:
①業務時間:従来の会場準備や委託先との調整などの時間が不要になり、全体で33時間の業務効率化につながった
②研修受講率:「LoGoフォーム」でオンライン化したことで、管理職100人から全職員約6000人に対象が広がり、約7割にあたる4175人が受講
③コスト削減:これまでは外部委託料が100万円かかっていたが、「LoGoフォーム」で担当課が自ら研修フォームを構築したことで、経費を削減できた

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