2022年6月30日
オープンキャンパス、高3生は「オンライン型よりも来校型が人気」=ディスコ調べ=
ディスコは29日、同社の進学情報サイト「キャリタス進学」の会員の高校生995人を対象に実施した、「高校生のための進学調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、2022年3⽉時点の⾼校3年⽣に進路決定状況と受験校数を尋ねたところ、過去2年の調査と⽐べると、「大学」の割合が8割を超えた⼀方で、「短期大学」「専門職大学・専門職短期大学」「専門学校」が減少した。
「就職」および「予備校・浪⼈」は、新型コロナ第1波流⾏期直前に調査を⾏った2年前と同程度に戻った。
受験校数については、「1校」と回答した割合が最も多く、過去2年の調査と⽐較しても年々「1校」が増加している。
また、2022年4⽉から進学した学校を受験した際の⼊試形態を過去2年の同調査と⽐較したところ、今回の調査でも「⼀般選抜」が41.1ポイントと最も⾼かったが、3年分の推移をみると年々減っていることが分かった。
「大学⼊学共通テスト利⽤⼊試」の受験は、過去2年では1割超だったが、今回の調査では1割を下回り、2019年度調査の半数程度。⼀方で、「総合型選抜(AO⼊試)」は年々増えており、2019年度と⽐べると5.6ポイント増加。
1校以上受験した⾼3⽣と、進学を検討している⾼1・2⽣に、新型コロナ流⾏下で受験や勉強について影響を感じていたかどうか尋ね、2021年3⽉および2021年7⽉に実施した同調査と時系列で⽐較したところ、2022年3⽉の調査でも全体の7割程度が「影響を感じていた」(感じている・やや感じているの合計)と回答。
依然として新型コロナの影響が⾼い状況だったが、⾼2⽣は過去2回の調査と⽐較すると徐々に減少している様子もうかがえた。
新型コロナ流⾏の影響を感じていたと回答した⾼3⽣に、受験で苦労したことや大変だと思ったことを22項目から複数回答してもらい、2021年3⽉実施の同調査の結果と⽐較したところ、ほとんどの項目でポイントが減少。
回答の平均選択個数も2021年3⽉調査では 2.8個だったが、今回調査(2022年3⽉)では2.0個に減少した。
また、オープンキャンパスの参加経験を学年別に2021年実施の同調査結果と⽐較したところ、すべての学年で昨年よりオープンキャンパス参加割合が増加した。
⾼1⽣では、来校型よりオンライン型の参加割合が⾼く、⾼2⽣では同程度、⾼3⽣では来校型がオンライン型参加を上回った。
また、⾼3⽣の来校型参加割合は、昨年より約10ポイント増加しており、2020年度より2021年度は来校型オープンキャンパスに参加しやすい状況だったようだ。
来校型・オンライン型のオープンキャンパス参加者に満⾜度を尋ねたところ、⾼1・2⽣、⾼3⽣ともにオンライン型に⽐べて来校型の方が満⾜度(満⾜した・やや満⾜したの合計)がやや⾼かった。⾼1・2⽣では「満⾜した」の回答が来校型では7割にのぼった。
第1志望校の来校型・オンライン型のオープンキャンパス参加者に、どちらかがより⼊学意欲が⾼まったと思うかを尋ねたところ、⾼1・2⽣、⾼3⽣とも「来校型」の方が「⼊学意欲が⾼まった」と回答。
進路や出願先を検討する際の相談相⼿については、「⺟親」が最多で、次いで「⾼校の担任」。「保護者」(「⺟親」または「⽗親」の両方あるいはいずれか)に相談すると回答した割合は、⾼2・3⽣で8割を超え、「⾼校の担任」は学年が上がるにつれ顕著な増加が⾒られた。
この調査は、「キャリタス進学」会員の高校1~3年生を対象に、3月23日~4月11日にかけて、インターネットで実施した。有効回答数は995人(高3生337人、高2生436人、高1生222人)。
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