2022年12月28日
クレジットカード、学生の50%以上が「定期的に利用」=ペンマーク調べ=
ペンマークは27日、同社の大学生向け履修管理SNS「Penmark」を利用している現役学生約23万人を対象に実施した、「新型コロナの影響による、Z世代の学生生活の変化についての実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、クレジットカードの利用状況を聞いたところ、クレジットカードを保有して定期的に利用する学生は50.3%と5割を超えた。
学年別にみると、「カードを持っており、よく利用するもしくはたまに利用する」と回答した1年生は32.6%、2年生は46.6%、3年生は56.5%、4年生は65.6%で、学年が上がるにつれ利用頻度が高まった。
一方、「カードを持っていない」と回答した学生は、全体でみると約3割弱(29.4%)。学年別では1年生が42.5%、2年生が31.6%、3年生が24.5%、4年生が18.9%。
また、消費者庁が発表した「2020年度大学生のキャッシュレス決済に関する調査・分析報告書」によると、2021年のキャッシュレス決済の利用頻度は、「ほぼすべての買い物で利用している」と回答した学生の割合が約18%、「買い物する際の2回に1回程度は利用している」が約42%で、約6割の学生が日常的にキャッシュレス決済を使用。
さらに、決済手段ごとの内訳をみると、「現金」が 96.8%と最も高く、次いで「交通系電子マネー」54.2%、「クレジットカード」53.4%となっており、今後も学生の消費生活に浸透していくことが見込まれる。
部活やサークルの所属状況について聞いたところ、全体としては「所属していない」37.2%が最多。次いで、「部活・体育会」20.6%、「スポーツ系サークル」20.3%と続いた。
学年別に内訳を確認すると、部活やサークルに「所属していない」と回答した学生は、大学2年生の割合が最も高く、入学式や新入生歓迎会の時期に新型コロナ感染拡大「第4波(2021年4月初旬)」の影響を受けたことから、部活やサークルに所属するタイミングを逃したと考えられる。
上位2つの「部活・体育会」と「スポーツ系サークル」に所属する学生をみると、新型コロナ流行前に入学した大学4年生と比べて、流行後に入学した大学2、3年生の割合は3ポイント減少。
教科書の購入場所については、大学や生協などの書店が7割を占めた。次いで、「通販サイト」20.0%、「フリマアプリ」18.5%と続いた。また、中古品の購入または譲渡は約3割となり、中古品への抵抗感の減少とともに、所有にこだわらないZ世代の価値観が反映された結果となった。
東京地区私立大学教職員組合連合「家計負担調査」によると、私立大学の学生への仕送り金額は最高金額の1994年の12万4900円に比べ、2021年は8万6200円で31%減少した。
日本学生支援機構「2020年度学生生活調査」結果によると、日本学生支援機構や大学などの奨学金を受給している学生は50.8%と2人に1人となっていることから、親の経済状況の変化も今のZ世代の中古品に対する意識の後押しとなっている様子が見られた。
この調査は、「Penmark 公式LINEアカウント」を利用中の全国の学生を対象に、9月22日~30日にかけて、スマホWeb調査という形で実施した。有効回答数は22万9617人(文系13万5933人、理系8万7943人ほか/大学生19万737人、大学院生1万563人、専修学校生1万2737人ほか)。
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