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2023年12月28日
駿台、記述式問題対策AI学習教材「スルメ」で特許を取得
駿河台学園は26日、エスエイティーティー(SATT)と共同システム開発した記述式問題対策AI学習教材「スルメ」で特許を取得したことを発表した。
駿台では、難関国公私立大入試の個別試験で課されるような思考力を問う記述式問題への対策として、AI学習教材「スルメ」を提供している。
「スルメ」は、学習者が問題を解いていく際に「ヒント・アダプティブ」という形式で学習者の学力状況を測定しながら、個人の理解度に応じた最適な「ヒント」をAIが自動で提示する仕組み。
学習効果を高める最大のポイントとなる「ヒント」は、難関大入試で問われるハイレベルな記述式問題を熟知した駿台のベテラン講師陣が作成しており、学習者は解答に行き詰った際にこの「ヒント」を段階的に確認していくことで、解くための「考え方」の道筋を学び、効率よく思考力を養うことができるようになっているという。
これまで「スルメ」には、学習者が必要に応じて「ヒント」を閲覧できるシステムが準備されていた。今回の特許は、「最も学習効果が高くなる予測正答率は50%程度である」との電気通信大学 植野真臣教授の研究を基にしている。
今回、学習者にとって予測正答率をどの程度にすれば最も学習効果が高くなるかを科目ごとに分析を行った結果、最適な予測正答率は「一律50%」ではなく、「物理」や「化学」などといった科目特性により異なることが示唆された。
そこで、学習者が正答に辿り着く確率を予測するAIを構築し、学習者にとって学習状況と科目特性に応じて最も学習効果が高くなるよう「ヒント」によって最適な難易度調整を行うシステムを開発し、「スルメ」へ導入。これらのアイデアの新規性やそれを証明するデータが認められた結果、特許の取得に至ったという。
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