2024年7月30日
グロービス経営大学院、生成AIを活用した「対話型復習ツール」を本格導入
グロービス経営大学院は、生成AIを活用した対話型学習システム「GAiChaL-2.0(β版)」(GLOBIS AI Chat Learning、略称:ガイチャル)を開発し、MBAプログラムの科目での復習ツールに導入を開始した。
2024年7月期開講科目の「アカウンティング基礎」(3カ月、7月期中に17クラス開講)の復習ツールへの提供から始め、今後さらに活用範囲を広げていく予定。MBAプログラムの科目に、生成AIを活用した復習の仕組みを全学的に導入するのは、国内のビジネススクールとしては初の試み。
同校に通う社会人学生は、「GAiChaL-2.0」を用いた復習ツールを使うことで、実践演習を通じたスマホでの学習がいつでも・どこででも行える。「GAiChaL-2.0」は昨年3月にリリースした「GAiChaL-1.0」の進化版で、同校が長年培ってきた教員と学生の対話メソッドをシナリオとして組み込んだのが最大の特徴。
同校の科目は、基本的に全6回で構成されており、「GAiChaL-2.0」を使った復習用ツールでは、各回につき必ず理解しておきたい基礎的な部分を扱った演習を用意。選択式問題だけでなく記述式問題も出題され、回答に応じたフィードバックが表示されるほか、回答が適切でなかった場合には、学生は、ヒントを参考に再度回答することもできる。
「GAiChaL-2.0」は、教員と学生の対話のエッセンスを組み込んだシナリオを、新たに実装したシステムに用意。そのシナリオ上の分岐判断や、シナリオに沿ったフィードバック生成に、生成AIを活用している。複雑で長い対話も可能になり、授業で教員と対話しているかのような没入感が得られようになった。
今回リリースした「GAiChaL-2.0」は、同校が運営する「グロービスAI経営教育研究所」(GAiMERi)が開発。同校では、「GAiMERi」の研究を活かして、AIやテクノロジーを使った創造と変革(テクノベート)を担う次世代ビジネスリーダーの育成に努めていく。
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