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2025年8月5日
DOU、「AI講師」活用したキャリア開発授業を外国人学生が多い専門学校で実施
DOUは4日、外国人学生が多数在籍する千葉県内の専門学校「グローバル情報キャリア学院」で、「AI講師」を活用したキャリア開発授業を実施したと発表した。
同授業は、同学院に在籍する、日本語が第2言語である外国人学生(ネパール、スリランカ、ベトナム、中国、ウズベキスタン、モンゴル)を対象に実施。AI講師は、学生の学習履歴や対話履歴をもとに「価値観」「好きなこと」「得意なこと」などを個別に引き出し、レポートとして言語化することから、学生が自らのキャリア観を整理できるだけでなく、教員側もフィードバックを効率的に行えるようになった。
その結果、「125時間」分のサポートをAIが代替し、教員はその分、学生の個別指導や業務の質的向上に時間を割くことができるようになった。約3カ月間の授業を通じて、AI講師によって創出された「125時間分のサポート」は、単なる労働力の代替ではなく、教育の質的変化ももたらした。
特にキャリア開発授業では、学生一人ひとりの内省や言語化をAIが丁寧に支援することで、教員は「事務的対応」や「初期支援」に追われることなく、個別指導や対話的な関わりに時間を集中できるようになった。
また、授業期間を通じて、学生の回答は「単語・短文レベル」から「背景や価値観、将来像を含んだ文章レベル」へと進化。AIが提示した問いかけに対し、学生が自らの経験を振り返り、意味付けし、語る力が付いたほか、定量評価でても、自己理解の深度スコアが全体的に向上しているという。
実際に発行されたデジタルキャリア証明書(VC)は累計で2395件に達し、データ蓄積によりAIの文脈理解能力も向上している。
今回の授業の最大の成果は、「AIが人の代わりをする」のではなく、「AIが人の教育力を引き出す」仕組みを確立できたこと。AI講師が、学生一人ひとりの情報をもとに思考を促進することで、教員は本質的な教育行為(共感的な対話、将来像の設計支援など)に専念できるようになった。
同社は今後、今回の授業で得られた成果をもとに、「AI講師」の導入対象を拡大していく方針。まずは、専門学校や大学のキャリア教育、続いて学習塾や個別指導塾など、個別対応が重視される教育機関への展開を視野に入れている。現在、「AI講師」サービスの実証実験に参加する高等教育機関を募集中。
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