2025年8月8日
宮崎県「AI教材活用事業」でミライシードのCBT単元テストを導入開始/宮崎県教育委員会
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宮崎県教育振興基本計画を踏まえ、未来の宮崎を担う子どもたちの育成を目的として打ち出された「ひなたの学び」を県が推進し始めて2年。成果とともに課題とも向き合い、子どもの学びと教員の授業改善の相乗効果で「ひなたの学び」をもっと進めていけるのではないかと考えた宮崎県教育委員会。「AI教材活用事業」(令和7~8年)の一環として、「ミライシード」に搭載されたアプリの中から、CBT単元テスト「テストパーク」デジタルドリル「ドリルパーク」を県内すべての小5・中2に導入開始した。教員主導の“教える授業”から、子どもが主体となる“学びたい”授業の実現に向けてCBT単元テストを活用し、「ひなたの学び」はNEXT STAGEを目指していく。
「ひなたの学び」の推進とともに見えてきた成果と課題。いま求められている“指導と評価の一体化”。
“日本のひなた”宮崎県では、一人ひとりの児童・生徒が主体的に学び、生き生きと輝く存在として、宮崎の未来を明るく照らす存在になってほしい、その願いから令和5年に「ひなたの学び」が打ち出された。知識及び技能、思考力・判断力・表現力等はもちろん、学びに向かう力・人間性等の資質・能力育成を重視。”学びのプロセス”を大切にするという考えのもと、「学びに向かう力を育む」という言葉を掲げています。

その結果、全国学力・学習状況調査では、授業改善に関する質問紙調査で小学校においては多くの項目で全国平均を上回った。一方で、教科調査結果との乖離が見られ、児童・生徒が“分かる”と感じていても、知識の活用や深い理解にまで至っていないという課題が浮き彫りとなった。
宮崎県教育委員会 義務教育課 課長 柚木山尚未氏は、「授業改善においては、学習評価を真に意味のあるものとし、“指導と評価の一体化“を図ることが重要。評価は教員のためのものだけではなく、子ども自身が学びを振り返り、次の学びへとつなげるためのものとして位置づける必要がある」と語る。
子どもの学びのサイクルと教員の授業改善サイクルの2つの相乗効果で「ひなたの学び」を推進するために、その手立ての1つとして今回のCBT単元テスト導入に至ったという。
子どもの学びのサイクルと教員の授業改善のサイクルの2つ相乗効果でより進んだ「ひなたの学び」の実現へ。CBT活用の今とこれから。
従来の「みやざき小中学校学習状況調査」の結果を踏まえた授業改善に加えて、単元テスト等を活用した学びの確認を生かすサイクルに着目し、今回導入されたのがCBT単元テスト「テストパーク」だ。県内すべての小5・中2に単元ごとの評価を学校現場が負荷なく実施できるように、作問・採点・集計等をAIで行う。
「テストパーク」が子どもの学びのサイクルと教員の授業改善サイクルの両輪を担っていくことで、「ひなたの学び」の実現を目指す。子どもの学びのサイクルでは“わかったつもり”で終わることなく、単元ごとに子ども自身が定着度を確認し、テスト直後の解き直しはもちろん、家庭での復習など子ども自身の学びのサイクルを回していくことを想定している。一方で、教員の授業改善サイクルでは、従来作問・採点等にかかっていた時間を大幅に削減。クラス全体の定着度をその場で確認できるため、授業改善に向けての方向性や個々の児童・生徒への支援内容が明確になり、子どもの学びの姿を変える授業づくりができるようになることを目指している。「テストパーク」はテストの約8割が自動採点されるため、45分の授業内にテストの振り返り・解き直しまで可能である上に、単元ごとの理解度や観点別の定着確認など、個人ごと・クラスごとのデータ分析も容易である。

既に県内では全学年で導入している学校・自治体もあり、成果と課題が見えてきている。自治体全体で力強く取り組んでいるところでは、既に小中学校全校でCBTへの切り替えを決定し紙テストを廃止した。1教科あたり約700円以上の削減*となり、大きな費用削減につながっている。
また、ある自治体では今年度から全学年で「テストパーク」をデジタルドリル「ドリルパーク」とセットで導入。デジタルドリル「ドリルパーク」では、ポイント演出などで子どもたちの意欲を高める工夫があり『家庭でも取り組みたい』という声があがることも。教員同士で学年、教科を横断して子どもの実態を把握できるため、学校全体での授業改善が加速している。課題としては、紙からCBTへの移行に伴う保護者との学習の共有が挙げられる。今後はテスト結果の配布や面談での詳細説明を行うなどの対応を工夫していくようだ。
「テストパーク」は2学期から従来の教科書に対応した問題に加え、“カスタムテスト”というオリジナルで作問できる機能も追加。指導と評価の一体化に向け、小学校はもちろん中学校においても、より一層効果的な活用が進むことが期待されている。
*1教科あたり約700円以上の削減:あくまでも参考値です。自治体や学校によって金額は異なります。
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「ミライシード」専用サイト
「ミライシード」および「テストパーク」「ドリルパーク」について
今回活用されるアプリ「テストパーク」と「ドリルパーク」は、ベネッセの小中学校向けタブレット学習用オールインワンソフト「ミライシード」内に搭載されたアプリです。
ベネッセの「ミライシード」は、一斉学習・協働学習・個別学習それぞれの学習場面に対応した、小中学校向けタブレット学習用オールインワンソフトです。全国の小中学校のおよそ30%にあたる10,000校超、340万人以上の児童・生徒にご活用いただいています。(2025年3月時点)
今回活用されるアプリ「テストパーク」「ドリルパーク」のほか、直観的な操作で子どもが自由に考えを表現でき、個別学習・協働学習・振り返りに活用できる授業支援アプリ「オクリンクプラス」をなど複数のアプリを搭載し、教育のDX化をサポートします。
●「テストパーク」
教科書の主要単元※1の確認テストを収録し、「ミライシード」上で小テストを実施可能とするCBTシステムです。採点に要する時間を34.5分から9.4分に、返却までの日数を3日から最短授業内に短縮※2します。
この自動採点と即時返却により、先生方のテスト実施にかかる業務負担の軽減とともに、児童・生徒のテスト後の復習効果が最大化され、学習効果の向上が期待されます。 昨年度の機能開発・実証実験を経て、2025年4月1日より提供が開始されました。
※1:小学校4~6年の算数・国語・理科・社会、中学校一部学年の一部教科に対応。
※2:自社調査データ(2024年7月実施、テストパーク利用教員52名対象)
●「ドリルパーク」
AIを搭載したデジタルドリルです。学習履歴からAIが習熟度を予測し、一人ひとりに合ったフォロー問題が出題されるため、苦手な部分をつまずきの原因から解消し、得意な部分はさらに伸ばしていくことができます。
2025年4月より提供コンテンツが拡充され、中学生向けには「定期テスト対策ドリル」及び国語・理科・社会の「暗記計算ドリル」が、小学生(3~6年生)向けには「英語AIドリル」が追加されました。
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