2025年12月4日
東京⼯科⼤学、⾮常⽤放送設備のアナウンスを補聴器や⼈⼯内⽿デバイスへ直接配信する実証実験実施
東京⼯科⼤学は、⾳響機器メーカーのTOAと、⾮常⽤放送設備のアナウンスを補聴器や⼈⼯内⽿に直接配信する補聴⽀援システムの実証実験を12⽉13⽇に実施する。
AuracastとWi-Fiを併⽤したシステムによる国内初の試みで、TOAの開発拠点「ナレッジスクエア」(兵庫県宝塚市)で関係者向けに行われる。
実験には、聴覚障害や難聴のある参加者約20名が協⼒し、館内放送、交通機関の運行案内、避難誘導などを想定したアナウンスを実際に受信し、実⽤性や有効性を検証する。従来のような専⽤受信機を使わず、既存の補聴器・⼈⼯内⽿・ヘッドフォンなどで受信できるのが特徴で、受信範囲は最⼤100メートル、1対多数の配信にも対応する。
また、アイシンの協⼒により、リアルタイム⾳声認識アプリ「YYSystem」と連携した字幕表示機能も実装。スマートフォン画⾯への表示に加え、画⾯を見なくても情報を確認できるスマートグラスでの検証も行い、視覚情報による補完も含めた「多層的なアクセシビリティ」を検証する。
取り組みは、同大メディア学部・吉岡英樹講師の「Voices for All」プロジェクトの一環。鉄道・空港・学校・病院など、⾳声アナウンスが重要な役割を果たす公共空間で、誰もが必要な情報にアクセスできる環境づくりをめざすものだ。イスラエルBettear社の補聴技術をベースに、AuracastとWi-Fiのハイブリッド方式を採用することで、既存機器への対応範囲を広げ、公共空間への導入ハードルを下げた。
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