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2026年7月15日
LoiLo、大学入学共通テストで「ロイロノート・スクール」の使用が認められた事例公開
LoiLoは14日、目の難病を抱える受験生が、大学入学共通テストで、同社が提供する学習支援アプリ「ロイロノート・スクール」の使用が認められた事例を公表した。同社が把握する限り、共通テストにおけるロイロノート利用事例は初だという。
本件は制度変更ではなく、個別の受験上の配慮申請に基づくもの。受験生が日常的に使用するICT環境を試験本番でも継続して活用できた実例として、今後の入試運用や合理的配慮のあり方を検討するうえでの参考事例として公表した。
本学生は、高校2年生の春に「レーベル遺伝性視神経症(レーベル病)」を発症。ミトコンドリアの遺伝子変異により網膜細胞が障害されるこの疾患は、発症から数週間〜数か月の間に両目の視力低下と中心視野の欠損が進行するとされている。最初は片目のみだったが徐々に両目へと進行し、夏には紙の教材での学習が困難となった。
本学生は高校3年の夏、独立行政法人大学入試センターへ「受験上の配慮申請書」を提出。本学生から同社にも相談があり、同社から大学入試センターへ検証用アカウントの無償提供やセキュリティ要件の説明を行った。大学入試センターで審査の上、ロイロノートを活用した共通テストの受験が許可された。
本学生は、教員から授業資料をロイロノートに配布してもらったり、自習では問題用紙を撮影してPDF化したカードの余白を横に広げ、問題を見ながら同じ画面内に解答スペースを確保したりする方法で学習を続けてきた。間違えた問題は関連する参考書のページをカードで貼り付けて復習するなど、学習情報をロイロノート内で一元管理していた。
2026年1月の共通テスト当日は、用意されたオフライン環境のタブレット上で、ロイロノートを起動し、いつもの学習時と同じ方法で問題用紙のカードにメモをとりながら、試験に臨んだ。画面を拡大してもペンの線の太さが変わらないため、文字や線が潰れることなく書き込める点も、視力の低下した状態での受験を支えたという。マークシートへの記入は補助者が担当してくれたことで、「いつもと同じように解くことができた」と本人は振り返る。
共通テスト後、大学の個別試験でも配慮申請を行い、一部を除く複数の試験でロイロノートの使用が認められた。受験生はその後、複数の大学に合格し、2026年4月から大学生活を開始している。また、現在も個人でロイロノートを利用している。
共通テストでは、障がい等のある受験生に対し、個々の症状や状態等に応じた受験上の配慮を行っている。ICTツールやタブレット端末の活用については、配慮申請をするにあたり、事前相談が必要となる。事前相談は随時受け付けており、令和9年度の詳細は下記を参照。
「令和9年度大学入学共通テスト障害等のある方への受験上の配慮について」
今回の事例は、関係機関がそれぞれの立場で連携し、試験の公平性を担保しながら実現することができた、入試における合理的配慮の可能性を示すもの。
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