2026年8月24日
京都産業大学、大学での学びの基本姿勢を説く「生成AI利用ガイドライン」策定・公開
京都産業大学は20日、学内における生成AIの急速な普及に鑑み、学生の主体的な学びと自己実現を支援するための「学びと生成AI利用の基本姿勢」および「生成AI利用ガイドライン」を策定・公開した。
多くの教育機関が不正行為の防止や利用制限など「一律の規制」に主眼を置く中、同学は「教育・育成」の目線に徹底的にこだわり、AIのリスクを正しく見極める批判的思考力を養いながら効果的に使いこなす力を育む指針を提示する。急速に変容するAI時代において、大学という教育・研究の場だからこそ問い直す姿勢および実践すべき新たなアプローチを発信していく。
現在、多くの教育現場ではレポートの自動生成や学力低下への懸念から、利用禁止や制限といった動きも見られるが、同学ではテクノロジーを頭ごなしに排除するのではなく、AIの限界やリスク(情報の不正確さ、著作権侵害など)を正しく見極める「批判的思考力(クリティカル・シンキング)」を養うための改めての機会と位置づけた。
そのために、本ガイドラインでは前文として「学びと生成AI利用の基本姿勢」として三箇条を提示し、大学生としての学びの姿勢を提示した。その上で、生成AI利用ガイドラインとして、単なる禁止事項の列挙ではなく、生成AI自体の注意事項と利用指針、ルール、リスクについて示し、学びを損なう具体事例まで示す形にしている。これらによって、学生が「自ら問いを立て、AIの出力を疑い、自分の理解と共に思考・判断・行動する」という、一歩進んだ主体的な学びのプロセスを導くための教育的アプローチを明文化している。
【主なガイドラインの内容】
○「教育・育成」を第一とした基本姿勢の明文化
不正防止の枠組みに留まらず、AI時代を生き抜く学生の「学びの質向上」と「自己実現」に主眼を置いた前向きなアプローチを提示。
○主体的な学びを引き出す「活用基準」の提示
レポート作成や研究活動において、どのような付き合い方が自身の成長につながるのか、学生一人一人が実践できる具体的なステップを明示。
○社会に求められる高度なAIリテラシーの育成
単なるツールの操作方法ではなく、AIの特性を理解した上で、人間の強みである「創造性」や「倫理的判断力」を磨くためのリファレンスとして機能。
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