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2026年8月28日

小学生の63.0%が「AIで考える力が弱くなる」と不安 =「コロコロコミック」調べ=

小学館は27日、『コロコロコミック』で、小学1年生から6年生までの『コロコロコミック』読者752人を対象に「生成AI」の利用実態に関するアンケート調査を実施、その結果を発表した。

AIの利用目的や宿題での使用経験、家庭での利用ルール、情報の収集源などについて調査した結果を、『コロコロコミック研究所』所長・小林浩一氏の分析とともに紹介する。


全回答者752人を対象に「AI(ChatGPT・Gemini・Claude・Grokなど)を使ったことはある?」と尋ねたところ、約半数の50.4%が「使ったことがある」と回答した。


次に、AIを使ったことがあると回答した379人を対象に「どんなことに使ってる?」(複数回答可)と尋ねたところ、最多は「知りたいこと・調べものを聞く」で74.9%。以下「遊びやゲームのことを聞く」(38.0%)、「会話・暇つぶしの相手になってもらう」(31.1%)と続き、「勉強や宿題を手伝ってもらう」は21.6%にとどまった。

AIを勉強や宿題に利用している回答も一定数見られたが、大半の児童は、検索エンジン代わり、あるいは、雑談・遊びの相手としてAIを活用していることがうかがえる。


(1)でAIを使ったことがあると回答した379人を対象に「AIを宿題でどのように活用している?」(複数回答可)と尋ねたところ、71.8%が「宿題にAIを使ったことはない」という回答が最多だった。また、『AIの答えはヒントにして、文章は自分で考えた』が16.4%で、『AIの答えをそのまま使った』の5.8%を上回った。

次に「今年の夏休みの勉強や宿題で、AIをどう使いたい?」(複数回答可)と尋ねると、「AIを使わない」(58.6%)が最多だったものの、具体的な用途としては「自由研究や絵日記のアイデア・テーマを相談する」(23.7%)が最も多いという結果になった。

AIを自宅学習で使用している小学生は少数派で、活用していたとしても、AIに丸投げするのではなく、あくまでヒントをくれる相手として付き合おうとする児童が多いことがわかった。


全回答者を対象に「AIに宿題を手伝ってもらうと、自分で考える力はどうなると思う?」と尋ねたところ、「考える力が弱くなりそうで心配」(63.0%)という回答が最多となった。

論理的思考能力や発想力が伸び盛りとされる児童期における生成AIの利用は、適切な発達を妨げる恐れがあるとして議論の対象にもなっている。大人たちの間でも懸念が強まる中、当事者である子どもたちもまた、同じように危機感を覚えているようだ。


また「おうちでは、AIを使うことについてどんなルールがある?」と尋ねたところ、65.2%が「ルールを決めていない/わからない」と回答し、「使うのは禁止されている」という回答はわずか7.4%にとどまった。


全回答者を対象に「AIが作った動画や画像を『本物だ』と思って信じてしまったことはある?」と尋ねたところ、「何度かある」(33.5%)と「一度だけある」(12.5%)を合わせ、46.0%の小学生が誤認経験があるとわかった。


次いで「AIが作った動画や画像かどうか、自分で見分けられると思う?」と尋ねたところ、「見分けられないと思う」が39.1%で最も多く、「見分けられると思う」(23.9%)を大きく上回った。

また、AIが作ったものを見分けるためにしていることとしては、「見た目が変なところをさがす(指の数・文字など)」(26.9%)、「おうちの人や友だちに『本物か』聞く」(23.2%)などの工夫が挙げられましたが、最も多かった回答は「とくに何もしていない」(28.2%)だった。

現在、人間が作ったものと見分けがつかないほど精巧な生成AIの画像や動画がネット上などに出回っているが、小学生たちはそれらを頻繁に目にする中で、指の数・文字などの違和感からAIがつくったものか見抜くスキルを身に付けているようだ。


(1)でAIを使ったことがあると回答した379人を対象に「AIのことを知ったり使い方を調べたりするとき、どこから情報を見ている?」(複数回答可)と尋ねたところ、「おうちの人」(41.4%)が1位となり、以下、2位「YouTube」(26.6%)、3位「学校の先生・友だち」(25.1%)と続いた。

(4)でAIが作った動画や画像を見分けるための工夫として23.2%が「おうちの人や友だちに『本物か』聞く」と回答していたが、家族や友人など身近な人が小学生のAIリテラシーを支える重要な役割を担っていることがうかがえる。

【調査概要】
『コロコロコミック研究所』アンケート
・調査期間:2026年6月15日~7月14日
・調査対象:『コロコロコミック』読者またはそのご家族
・調査機関:自社調査
・集計数:752
・調査方法:WEBアンケート

「コロコロコミック研究所」小林浩一 所長のコメント

「AIは便利だ。でも、自分で考えなくなるのはイヤだ」。子どもたちの本音が、今回の調査で浮き彫りになりました。AIを使ったことがある小学生は50.4%。一方、夏休みの宿題では58.6%が「AIを使わない」と回答し、63.0%は「考える力が弱くなりそう」と心配しています。さらに、AI画像・動画を本物だと信じた経験がある子も46.0%にのぼります。AIを「答えを出す機械」として使うのか、「知りたい・やってみたい」ことの可能性を広げてくれる相棒として使うのか。子どもたちはすでに、その違いを感じ、どう使えばいいのかを考え始めています。
一方で、家庭でのAI利用ルールを「決めていない・わからない」という回答は65.2%。AI時代の「考える力」をどう守り、どう伸ばすのか。これは子どもだけでなく、大人にも問われている重要なテーマになっています。

関連URL

WEBマンガサイト「週刊コロコロコミック」

「コロコロコミック研究所」

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