2026年9月14日
生成AI利用率6割、1年で1.6倍に増加 「仕事・勉強」から「日常の相談・雑談」まで =「ひと研究所」調べ=
ビデオリサーチ内の生活者に関するシンクタンク「ひと研究所」は10日、同社のマーケティングデータ「ACR/ex(エーシーアール エクス)」をもとに、生成AIの利用実態に関する分析結果を公開した。
それによると、男女12~69歳における直近1カ月の生成AI利用率は、2025年4-6月調査時点の38%から、2026年同月調査(速報値)では60%と約1.6倍に増えた。生成AIは一部の人が試していた新しい技術から、多くの人が日常的に活用するサービスへと急速に広がりつつある。
利用目的をみると、「調べ物・情報収集」が、仕事・勉強目的で約7割、仕事以外でも4割超と、最も多く利用されている。そのほか学習・勉強のサポートやメールなどの文章作成、日常の相談や雑談などにも幅広く活用されている。単に情報を探すためのツールではなく、考えを整理したりアイデアを得たりするための身近な存在になり始めているよう(図1)。
次に、生成AIを使っているのは誰かを確認。2025年の「ACR/ex」データ(7地区計)によると、生成AI利用経験者の男女構成比は男性58.9%、女性41.1%となっており、現時点では男性の利用がやや先行していることがわかる(図2)。
年齢分布を男女別にみると、男性は35歳の57.3%をピークとして、10代後半から50代まで比較的なだらかに広がっており、若年層だけでなく働き盛りの世代にも利用が浸透している様子がうかがえる(図3)。一方、女性は19歳の56.4%をピークに、10代後半から20代前半で高く、その後は年齢が上がるにつれて低下する傾向がみられる(図4)。男性はビジネスシーンでの活用を含め幅広い年代に広がっているのに対し、女性は若年層で利用率が高く、生成AI利用の広がり方には男女で異なる特徴がみられた。
生成AI利用者の職業構成では、有職者が7割を占めており、生成AIの活用が仕事と結びつきながら広がっていることがうかがえる。一方、職業別に利用率をみると、「大学生・各種学校生」における利用が6割以上と高くなっていた。「中学生・高校生」も3割強が利用していることがわかった(図5)。
また、有職者を役職別にみると、「局長・部長クラス」や「その他管理職クラス」といった管理職層が5割を超える高い利用率となっていた。業務調整や意思決定、企画立案などを担う層を中心に活用が進んでいると考えられる。生成AIは単なる効率化ツールにとどまらず、“考える仕事”を支援する存在として受け入れられ始めているといえそう(図6)。
<参照>
図1:ビデオリサーチ「ACR/ex」2026年(速報値)データより
図2~6:ビデオリサーチ「ACR/ex」2025年データより
「生成AI利用の現在地とこれから~利用者構造と活用実態から読み解く次のステージ~」の詳細ページ
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