2026年10月21日
火星衛星探査機MMX打ち上げ成功-立教大学理学部が望遠カメラ・広角分光カメラの開発担当
10月20日、JAXA 種子島宇宙センターからH3ロケット10号機に搭載された火星衛星探査機(MMX)が、無事に打ち上げられた。立教大学理学部の亀田真吾教授、石井智士助教と研究室の学部学生、大学院学生は、MMXに搭載された望遠カメラ(TENGOO)と広角分光カメラ(OROCHI)の開発を担当した。
火星衛星探査計画(Martian Moons eXploration: MMX)は、成功すれば世界初となる火星圏サンプルリターン計画。火星や火星衛星であるフォボスとダイモスの詳細調査を行い、フォボスに着陸し表面物質を採取して地球に持ち帰る。この計画で、フォボスやダイモスが「火星の重力に捕らえられた小惑星」なのか、それとも「火星への天体衝突で飛び散った破片からできたもの」なのか、つまりこれらの衛星の起源を明らかにする。そして、水や大気を持った生命生存可能惑星がどのように生まれ進化したのかという謎に迫る。
同学研究チームは、太陽系探査(「はやぶさ2」等)で培った技術を結集し、衛星表面地形・物質の事前調査によるサンプル採取地点決定のカギを握る2つの科学観測カメラの開発を担当した。亀田研究室は、2015年4月に火星衛星探査計画の初期検討から参加し、望遠カメラTENGOOと広角分光カメラOROCHIの開発を担当した。同学が参加した「はやぶさ2」や「プロキオン」計画と同様に、学生とともに設計段階から最終性能試験まで開発を進め、現在は打ち上げ後のデータ処理の準備を進めている。
本装置の開発は同学理学部亀田教授を開発責任者(PI)として、大学・研究機関(JAXA・国立天文台・産業技術総合研究所・明治大学・東京大学・東北大学)や開発担当メーカー(明星電気・ニコン・新報国マテリアル他)との協力によって進められた。また、セガは通信テスト用のために、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のオリジナル画像データを提供した。フォボス着陸成功後に公開を予定している。
MMXは、2027年に火星圏に到着し、火星と衛星の調査を行い、2031年に地球に帰還する予定。
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