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2020年8月31日
LayerX、東工大・首藤研究室とブロックチェーンに関する共同研究を開始
LayerXは28日、同社の研究開発組織「LayerX Labs」が、東京工業大学情報理工学院・首藤一幸准教授の研究室と、ブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムに関する共同研究を開始すると発表した。
同社はこれまで、ブロックチェーンの社会実装に向けた重要な課題に関する研究に幅広く取り組んでおり、プライバシー技術「Zerochain」「Anonify」といったソフトウェアの開発や、スケーラビリティ問題の解決のためのシャーディング技術に関する学術論文の執筆などを手がけてきた。
中でも、ブロックチェーンの基盤となるコンセンサスアルゴリズムに関する研究は、パブリックブロックチェーン「Ethereum」のプロトコルアップグレードプロジェクト「Ethereum 2.0」に複数の提案が仕様として採用され、また、CBC Casperに関して世界で初めて査読付き国際学会で論文を発表するなど、世界的な成果を残している。
今年8月に、新たに研究開発組織「LayerX Labs」を設立。研究テーマの1つである「パブリックブロックチェーン」の研究をさらに加速させるため、分散システムの専門家である東工大の首藤准教授と共同研究を開始することにした。
共同研究では、首藤研究室が開発するパブリックブロックチェーンのシミュレータ「SimBlock」を活用し、EthereumのProof-of-Stake向けプロトコル「Casper」を始めとする最先端のコンセンサスアルゴリズムの安全性や性能の分析を行う。
首藤准教授は千、万という多数のコンピュータからなる大規模分散システムを専門とし、ブロックチェーンについてネットワークの側面から取り組む数少ない研究者。
2008年12月から、東工大准教授として研究・教育に取り組む一方、2009年から独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)の未踏事業で25歳未満の突出したITクリエータを選出・育成するプロジェクトマネージャも務めている。
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