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2025年12月29日

ミライシード新アプリ「カルテ」で子どもの学びのサイクルと先生の指導・評価を支援/北海道帯広市立栄小学校

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北海道帯広市立栄小学校では、「ミライシード」の新アプリ「カルテ」とAIドリル「ドリルパーク」を活用し、子どもたちが主体的に学びを振り返り、次の学習につなげるサイクルづくりを進めている。新カルテの特長である『学習の可視化』は、子どもたちの意欲を引き出すだけでなく、日々の授業での先生の気づきや声掛け、評価にも新しい広がりをもたらしている。

帯広市内で巡回教諭を行う西山先生は、「子どもたちが自分で目標を立て、その達成に向けてAIドリルに取り組んでいく姿が増えています。カルテは、その流れを支える“土台”として大きな役割を果たしています」と話す。“学習の流れが自然とつながる”環境づくり。そこにカルテ活用の価値が見えてきた。

ミライシード新アプリ「カルテ」を活用した学習サイクルとは?

今回の授業は、小学2年生の“九九(6〜8の段)”の習得を目的とした個人・ペア学習の活動。子どもたちは、協働学習支援ツール「オクリンクプラス」で九九表を見ながら声に出したり、AIドリル「ドリルパーク」に取り組んだりと、自分に合った方法で学習を進めていった。


最後のチェックテストでは、オクリンクプラスを使って九九の問題を一斉に実施。結果は即時に集計され、正答率が低かった問題をその場で全体確認し、振り返りにつなげていた。


授業の最後には、カルテで最近の学習状況を確認。西山先生は先生用カルテを見ながら、子どもたちのAIドリルの取り組みを全体に向けて紹介し、頑張りをみんなで称え合う時間を導入。AIドリル、協働学習ツール、カルテを組み合わせることで、学習の流れをスムーズにつなぎ、子どもたちの意欲を高める授業となっていた。

子ども向け「カルテ」で広がる主体的な学び

新カルテには主体的に回せる学びのサイクルの定着を目指す“子ども用カルテ”と、一人一人に寄り添った指導と評価を目指す“先生用カルテ”が存在する。

子ども用カルテの活用が始まると、まず子どもたちは、自分の学習の進み具合が見えることに関心を示した。学習を進めることでゲットできるお宝を見せ合ったり、リーフ数を友達と競い合ったり、進み具合を見せ合ったりしていたという。その流れの中で、AIドリル「ドリルパーク」に取り組む時間も自然と増え、自然と“もう少しやってみようかな”という意欲が生まれていた。

プリントでは集中が続きにくかった子どもも、デジタル上の“小さな達成感”を積み重ねることで、学習に前向きに向かう姿が見られた。西山先生は、「子ども用カルテは子どもが自分自身で学習を進める仕組みがあるため、教員が何も言わなくても学習を進めている子が多いです。子どもが『できた!』を実感しやすいんだと思います。特に、低学年~中学年の子どもが勉強に向かうきっかけになります。」と話す。

子ども用カルテでは、取り組みの履歴や自分だけのがんばりポイントが一覧で見えるため、子ども自身が“学習へのやる気や目標達成への意識”を確認しやすい。『あとここを頑張れば、目標達成に近づける』『今回は目標達成までのスピードが上がっている』など、自分の学びを自分でつかむ場面が増えた。これは、教員から見ても大きな変化だ。西山先生は次のように語る。
「こちらから褒めるだけでなく、子どもが自分で成長を確認し、次の行動につなげるようになりました。子ども用カルテの画面に表示される自分への言葉を子どもたちは本当に隅々まで見ています。そのおかげで、子ども同士が自然に見合いながら励まし合う姿も出てきています。」
AIドリル「ドリルパーク」での学習・カルテでの目標設定~振り返りまでつながることで、“やりっぱなし”で終わらず、学習が循環する環境が生まれている。


多面的な見取りや評価に役立つ先生向け「カルテ」

先生用カルテでは、直近10日間の学習記録が最新の状態で一覧表示される。授業が始まる前のわずかな時間でも『誰が一番解き直しを頑張っているのか』『誰が先週より取り組み回数が増えたのか』を把握でき、授業中の声掛けもより的確になった。「“がんばり”が一目でわかるようになったことで、短い時間でも個別の声掛けがしやすくなりました。子どもにとっても、データに基づいて褒められるのは嬉しいようで、さらに次の努力につながっています」と西山先生。
また、先生カルテは学級を越えた活用も可能だ。学年の先生同士で子どもの習得状況を共有し、必要に応じて支援体制を相談することもできる。単元ごとに協働学習支援ツール「
オクリンクプラス」のカードを検索でき、AIドリル「ドリルパーク」の取り組み状況にもすぐにアクセスできるため、授業での“見取りの精度”も上がっている。日常的な評価にも、複数のデータが加わり、質の高い見立てがしやすくなった。
評価業務の効率化という点でもメリットは大きい。学習レポートはExcel形式で出力でき、カスタマイズ性が高い。保護者向けの説明にも活用できるなど、使い道が広がりつつある。

今後カルテを活用して目指していきたい方向性

西山先生は、カルテを“子どもの学びに寄り添う存在”として育てていきたいと語る。「カルテが先生からの“指示で使うもの”ではなく、子ども自身が学びの“お助けマン”として自然と使いこなしていくようになれば、学習はもっと深まると思います。」そのために大切なのは、子どもが目的意識をもって活用できるよう、教員が支援の方向性を整えていくことだと続ける。

「私たち教師は、制限や禁止ではなく、“目的を見失っていないか”“学びを深めているか”を見守りながら、子どもたち一人一人に合った学び方を支えていく存在でありたいと思っています。」

カルテの活用はまだ始まったばかりだが、協働学習支援ツールやAIドリルと連動することで、子ども自身が主体的に学びを進めるサイクルが生まれ、あわせて教員の学習状況の把握や見取りの精度も一段と高まってきている。今後さらなる広がりが期待される。

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「ミライシード」専用サイト

「新カルテ」商品ページ

「ミライシード」について

今回活用されているアプリ「オクリンクプラス」「ドリルパーク」「カルテ」は、ベネッセの小中学校向けタブレット学習用オールインワンソフト「ミライシード」内に搭載されたアプリです。

ベネッセの「ミライシード」は、一斉学習・協働学習・個別学習それぞれの学習場面に対応した、小中学校向けタブレット学習用オールインワンソフトです。全国の小中学校のおよそ30%にあたる10,000校超、340万人以上の児童・生徒にご活用いただいています。(2025年3月時点)

今回活用されているアプリのほか、先生方の働き方改革と子どもたちの学力向上を支援している単元確認テスト「テストパーク」をなど複数のアプリを搭載し、教育のDX化をサポートします。

「カルテ」
ミライシードの学習履歴を活用し、子どもの自律的な学びを支援するとともに、先生方の日々の指導と評価を支援しています。子ども用カルテでは、子どもが自ら学びに向かう過程を様々な仕掛けで支援します。カルテを通して学習を進めることで、「主体的な学習」ができる子どもを育みます。先生用カルテでは、教育現場におけるデータ管理と評価を効率化し、学習プロセスの多面的な把握を支援します。

「ドリルパーク」
AIを搭載したデジタルドリルです。学習履歴からAIが習熟度を予測し、一人一人に合ったフォロー問題が出題されるため、苦手な部分をつまずきの原因から解消し、得意な部分はさらに伸ばしていくことができます。
2025年4月より提供コンテンツが拡充され、中学生向けには「定期テスト対策ドリル」及び国語・理科・社会の「暗記計算ドリル」が、小学生(3~6年生)向けには「英語AIドリル」が追加されました。

「オクリンクプラス」
「ミライシード」内に搭載した協働学習用アプリです。個別学習・協働学習・振り返りがひとつのアプリ内で完結できます。2024年度より提供を開始しました。児童・生徒には、シンプルな機能と直感的な操作性をもって個人の思考を深め、まとめる、自由に表現できる環境を提供し、子ども主体で学び合う授業環境をサポートします。また、教員向けには、子ども一人一人へ最適な指導ができるように、全員の提出物を一覧で管理や、個別の添削やコメントも行えるなどの機能も搭載しています。

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