2023年3月23日
「ミライシード」活用へ「オンラインサポートプログラム」の実証実験/市川市立大洲小学校
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ベネッセコーポレーションのタブレット学習ソフト「ミライシード」は全国約9000校で利用されている。約 3000校にはICT支援員を配置し教員をサポートする。一方で配置が難しい地域ではICTの効果的な活用に迷うという声もある。ICT機器や「ミライシード」の活用を促進するため、オンラインで日本中の学校現場を支援する取り組みが始まる。これに先立って「オンラインサポートプログラム」の実証実験が行われた。参加した市川市立大洲小学校の教諭らの率直な感想や期待、ベネッセコーポレーションがオンライン支援に込める想いについて話を聞いた。
「ミライシード」の更なる活用向上を「オンラインサポートプログラム」
◆約9000校で活用されるオールインワン学習ソリューション「ミライシード」
「ミライシード」は、児童生徒の個別学習はもちろん、一斉学習、協働学習といった各シーンに対応するタブレット型学習支援ソフトだ。主体的・対話的で深い学びを実現する「オクリンク」「ムーブノート」 、基礎学力を向上させる「ドリルパーク」「Speaking Quest」といった豊富なツールを持つ。さらに「カルテ」 といった学習データの蓄積機能、「R-PDCA 」など効果検証までを包括的に実現するオールインワン学習ソリューションだ。全国の約9000の学校で活用されている。
◆約3000校へICT支援員を配置、配置が届かないエリアに課題も
ベネッセコーポレーションでは20年以上 に渡り学校現場にICT支援員を配置し教職員をサポートし続けてきた。現在、約3000校へICT支援員を配置し各校の教員に寄り添い「ミライシード」をはじめICT機器やソフト の有効活用を支援している。ベネッセコーポレーション 小中学校事業本部 ICTサポート事業責任者 森田浩充 は「ICT機器が文房具のように日常化している学校がある一方で、これから活用を本格化する学校もあって様々な状況です。予算の都合でICT支援員の配置ができない地域、離島、中山間部など人の配置が困難な地域をどう支援するかが課題」と現状を語る。
◆「オンラインサポートプログラム」で全ての学校現場を支援できないか
全国にいるベテランのICT支援員がオンラインで各校の授業実施に向けた悩みや困りごとの相談に乗り、活用法をアドバイスする「オンラインサポートプログラム」。「オンラインならICT支援員の導入が難しい地域の課題も解決できるのではないか、地域格差を解消できるはずだ」森田は可能性を感じていた。
「オンラインサポートプログラム」実証実験を実施し効果を検証
これまでICT支援員を配置していない学校に「オンラインサポートプログラム」を2日間提供し、オンラインであっても対面支援のように効果が出るのか以下の流れで実証実験を行なった。
1日目:「ミライシード」オンライン研修会
• 操作方法、基本的使用方法とそれを活用した授業事例紹介
•「ミライシード活用事例BOOK」の提供で授業をイメージ
• 研修を踏まえた実践したい授業のイメージ、学年、実施日の宣言と、その授業のための
相談事項をアンケートとして収集
2日目:ICT支援員によるオンライン相談
• 日頃の疑問解消
• 1日目のアンケートを踏まえた授業組み立て支援
• 類似事例の紹介
「オンラインサポートプログラム」実証実験に参加して 市川市立大洲小学校
オンラインサポートの実証実験に参加した大洲小学校の教員ら4名の率直な意見を紹介しよう。
―オンライン研修会以前のICT機器や「ミライシード」の活用状況について教えてください。
−6年生担任の教員
昨年度まではあまり使っていませんでした。今年度になって各先生が「タブレットや『ミライシード』を使ってみよう」ということになったタイミングでのオンライン研修会でした。
ベネッセさんの研修も含め色々な研修があってその資料をもとに私は他の先生に使い方を伝達しています。ベテランの先生の中にはICT機器に慣れておらず苦手に感じる先生もいて、どうしたらわかりやすいか取り組んでいる状況でした。
―教員によって活用状況がさまざまで今年度からいよいよ使っていこうというタイミングだったのですね。そのような中オンライン研修会を受けていかがでしたか。
−5年生担任の教員
授業でタブレットやパワーポイントは使ったことがありましたが、「ミライシード」は使ったことがなく「ミライシード」で何ができるのかあまりわかっていませんでした。オンライン研修を受けて授業での利用シーンをイメージすることができました。
―実際に授業で使ってみましたか。
−5年生担任の教員
はい。家庭科の授業の味噌汁の具材選びとその理由の意見出しで「オクリンク」を使ってみました。これまでだとノートを集めないと子どもたちの考えがわかりませんでしたが、「ミライシード」ならリアルタイムで教員も子ども同士も意見を一覧で見られるので非常に良かったです。子ども達からは「友だちの考えが見られるので楽しい」「写真や絵に文字をかけるので自分の伝えたいことが伝えやすい」といった意見が聞かれました。子どもの意欲が高まったので今後も活用していきたいと思います。
―2日目のオンライン相談会はいかがでしたか
−2年生担任の教員
「ミライシード」で実践したいアイデアがあったので、実現法を直接聞くことができました。画面を共有して一緒に見ながら使い方を具体的に相談できとてもわかりやすかったです。
授業で使うカードの提出方法について迷っていたのですが、低学年ということで手書きが適切とアドバイスをもらい決定することができました。
全体研修だけではわからないところを聞けたのが非常に良かったですね。また改善要望を細かく伝えたところ、開発部門へ報告するという返事もいただけました。こういうマンツーマンに近いオンラインの機会は初めてで非常に便利だと感じました。
実証実験の確かな手応え 〜ICT支援員のノウハウで先生のイメージする授業作りを支援
2日間の実証実験、その後の授業での活用状況を振り返り、森田は語る。
「手応えを感じています。使い方のオンライン研修やコールセンターはこれまでもありましたが、ICT支援員が培ってきた支援ノウハウを使い、先生がこれから実施したい授業を伺いながら、授業づくりの支援をオンラインで行うことは今回初めてのことでした。
使い方は分かったが、いざ自分がイメージしている授業を行うためにはどうすればよいかイメージがつきにくい、という相談をよくいただくのです。そう いった先生方に寄り添うことができたのではないかと確かな感触を得ました。
また当社では全国各地にICT支援員が約900名在籍しており、今回の実証実験も様々な地域の支援員が担当しました。人を現地に配置する従来の方式では、地理的な制約条件がありましたが、このスキームであれば全国どこでも対応できるため、様々な学校の役に立てるのではないかと考えています。」
全国各地どこであってもオンラインで教員を支援する
大洲小学校の教諭もオンライン研修に参加するまでは、使ってみたいと考えながらも「ミライシード」で何ができるのか把握しきれていない様子も見られた。オンライン研修やオンライン相談で授業イメージをふくらませ、実際に授業でも活用しており2日間の成果の大きさは明確だ。放課後の時間にマンツーマンで相談できる手軽さはオンラインのメリットだろう。
こうした効果を確信し、森田は「オンラインサポートプログラム」に込めた想いを語った。「なかなか人を配置することが難しい、離島・中山間地域を含め全国各地どこであっても、ベネッセのICT支援員のノウハウをいかし、オンラインという方法で先生の支援を行っていきます。そして学校教育のDXや、先生方の業務効率化に繋がることを願っています」。
オンラインで日本中の学校現場をICT支援員がサポートするベネッセコーポレーションの取り組みが始まろうとしている。
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