2020年4月17日
シスコシステムズが提唱する、「GIGAスクール構想」環境整備のポイント
クラウドでネットワークを一元管理する「Cisco Meraki」
「Cisco Meraki」は、”クラウド管理” を謳うシスコシステムズのネットワークソリューションだ。
無線LAN(アクセスポイント)、UTM(統合脅威管理)、L2/L3スイッチ、セキュリティカメラ、MDMといった製品をシリーズとして揃え、全製品をクラウドにある管理用ダッシュボードから集中的に設定、管理、制御することが可能。ネットワーク管理製品を別立てで用意することなく、「Cisco Meraki」単体で、集中管理する仕組みを構築できる。
「『Cisco Meraki』は、機器を設置する学校や拠点などには管理装置を置かない、実際に作業する現場の管理負荷もかけない、シンプルな導入、運用をコンセプトとしています。アクセスポイントにしてもスイッチにしても、機器を設置してケーブルを差し込めば、すぐに管理者側から遠隔で設定、制御ができるようになっています。もちろん機能性も高く、たとえば電波の強さや干渉に応じた制御、接続端末の詳細情報確認、遠隔からのパケットキャプチャなどを容易に行うことが可能です。よって、仮に障害が発生したとしても、オンサイトで伺うことなくセンターから現場の問題を調査、解決することができるのです。コマンドベースではなくGUIで設定、制御ができる点もポイントです。一括で管理するとはいえ、人材不足の背景から教育委員会側にもIT専任者がいないというのはよく耳にします。専門的な知識がなくとも数多くある学校の機器を一元管理できる。この点は、大きなベネフィットだと考えています。また、学校へ機器を設置するだけで利用可能なため、短期に環境を整備できることもポイントですね。」(高橋 氏)
「GIGAスクール構想」の環境整備によって、教育ICTの動きは一気に加速するだろう。これに応じ、今後、センターの管理者にはいっそうの労力がかかることが予想される。この労力を簡素化、平易化するという観点でも、「Cisco Meraki」は適したソリューションだといえる。

トラフィック分析(左)と無線状況診断(右)の画面。管理用ダッシュボードでは直感的に各校のネットワークを可視化、管理制御することが可能。アクセス権限は学校ごとのポリシーに合わせて設定可能で、複数の学校のネットワーク設定をテンプレートで一元管理することもできる。
クラウドで多層的なセキュリティ対策を行う「Cisco Umbrella」
ローカルブレイクアウトを選択する場合、セキュリティの観点で最低限必要な対策がいくつかある。端末のアンチウイルスはもちろんのこと、「危険なサイトへのアクセスの制御」と「外部からの攻撃の防御」も重要であり、ここではコンテンツ フィルタリングやファイアウォールが必要だ。児童生徒が利用するMDMの仕組みも、端末のセキュリティ設定を維持する上では必要になる。
シスコシステムズでは、コンテンツ フィルタリングの仕組みとして、クラウド型のDNSセキュリティサービス「Cisco Umbrella」を推奨している。
ローカルブレイクアウトを選択する場合、プロキシサーバーでコンテンツ フィルタリングを行おうとすると、学校ごとで装置が必要となる。導入コストがかさむほか、管理面でもこれは現実的ではない。「Cisco Umbrella」を利用すれば、学校に装置を置くことなくコンテンツ フィルタリングを実装可能。「Cisco Meraki」と連携させることにより、さらに容易に利用することも可能だ。

学校に負荷をかけない形でローカルブレイクアウトを実現することで、セキュリティを担保しながらトラフィックの渋滞を回避することができる。「Cisco Umbrella」は、1日1000憶を数えるDNSリクエストをもった統計情報から悪質なドメインを判別するため、非常に信頼性が高い。
「1人1台」の先にある「深い学び」を実現するために
ここまで紹介したすべてを「GIGAスクール構想」の補助金の範囲内に収めるのは難しい。独自に予算化を行うことは、導入にあたっては避けられない。
しかし、「Cisco Meraki」でいえば、個々に機器を調達してデータセンターに設置しそれとは別に統合管理製品を入れる場合と比べると、クラウドを利用することで大きくコストを引き下げることができる。また文教向けGIGAスクール特別パッケージを提供している。「Cisco Umbrella」も同様に、「GIGAスクール構想」向けとし、料金を引き下げた教育機関向けライセンスを特別に提供している。
同社がここまで教育市場に強くコミットするのには、ある理由がある。シスコシステムズという会社は、もともとはスタンフォード大学の異なる建物同士、2 つの学部のコンピューターを繋ぐというアイデアから事業がスタートした。教育にかける思いが非常に強い企業であり、「GIGAスクール構想」向けとして特別パッケージを提供する理由もそのような成り立ちがあるからだ。
「『1人1台環境』が実現したとして、それだけでは意味はありません。1人1台の端末が、ネットワークの先にある何とつながるか、これによってどのような学習体験が可能になるかが重要なのです。当社では、”教育の壁を越えて無限に広がる学びを提供”することを掲げ、『シスコ デジタル スクール ネットワーク』というプログラムを全世界で展開し、様々な学校にここへ参加いただいています。世界中の成功例をノウハウとして持っていますから、『1人1台環境』の先にある『深い学び』を実現するために、ぜひ相談をいただきたいですね。」林山 氏はこう述べ、取材を締めくくった。
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