2013年8月1日
デジタルハリウッド大学/タブレット教育の可能性を探るシンポジウム開催
デジタルハリウッド大学は7月29日、小中学校の教育現場に携わる教職員を対象に「タブレット教育によるシンポジウム」~教育現場におけるタブレット活用の可能性~、を開催した。
タブレットの持つ意味と可能性、そして教育への応用はどうあるべきかを考えるため、美術教育などの実例を上げて、教育現場全体で考えようというもの。
パネラーは、デジタルハリウッド大学 南雲治嘉教授、CANVAS 石戸奈々子理事長、文部科学省初等中等教育局教育課程科 岡田京子調査官の3名。モデレーターはジャーナリストの堀潤氏が務めた。
南雲教授はタブレットが導入されつつある現状について、「タブレットは操作が簡単で教育に活用できる可能性はあるが、展示会などを見てもまだまだコンテンツが貧弱だ。ゲーム化しすぎではないか、との指摘もある。今後、教師の意見なども入れて一緒になって教材を作っていくことが大切だ」と分析した。
また、教育現場の受け入れ体制については、自身が実証研究をするために協力してくれる幼稚園を探すのに苦労したこと、「うちの子どもはデジタルなしで育てる」と強硬に拒否する園長がいたことなど、受け入れ側の意識が高まっていない状況を語った。
1人1台が参加者に配布されたタブレット体験では、写真を撮ったり絵を描いたりといった美術教育に使える機能が紹介された。南雲教授から、タブレットをたたき続けて絵を描く教師たちの反応が、はじめてタブレットに触った子どもたちと同じだとの指摘があり、会場が湧いた。
デジタルハリウッド大学では、8月30日に岩手県大船渡と東京、金沢の3拠点を結び、タブレットを使った美術教育のワークショップをインターネット生中継する予定。
関連リンク
最新ニュース
- 東京・調布市、学習端末1万6700台にALSIのゲートウェイサービスを導入(2021年3月5日)
- 進研ゼミ、一人ひとりにあった新たな学び方「ブレンディッド学習」を4月提供開始(2021年3月5日)
- 学生の公務員志望度が上昇、特に地方公務員の人気が顕著に=マイナビ調べ=(2021年3月5日)
- 教育ネット、体験で学び合う情報モラル教材「お助けネットクラウド」50自治体限定で無料提供(2021年3月5日)
- Drop、法人向け「SDGs eラーニングサービス」をリリース(2021年3月5日)
- ティーファブワークス、学校の「机が狭い問題」を解決するアイテム「天板拡張くん」発売(2021年3月5日)
- シネックス、ICT教育の先進高校に導入した「Microsoft Surface Hub 2S」の事例公開(2021年3月5日)
- マイナビとUNIVAS、「運動部学生の就職に関する意識調査」を発表(2021年3月5日)
- Weness、日本大学付属高の生徒を対象に「ウィーネスオンライン個別塾」を15日開講(2021年3月5日)
- Kanatta、オンラインイベント「はじめての宇宙第2弾!宇宙の起源について」16日開催(2021年3月5日)