2013年9月25日
富士通フロンテックほか/指定する空間のみを認識するUHF帯RFID向けセンサー技術を開発
富士通フロンテックと富士通研究所は24日、大型で薄いシート状のアンテナを使用し、指定した任意の上方空間のみを認識するセンサー技術を開発したと発表した。
収納棚の段ごとに置かれたRFID(Radio Frequency IDentification「電波による個体識別)タグ付き用品の有無や位置を正確に認識できるため、図書館、書店、レンタル店、アパレル店舗・倉庫などでの、物品管理の飛躍的な精度向上が可能になるという。
この技術を使用した製品の販売は2014年1月を予定している。
UHF帯RFIDは、通信距離が長く、小売・アパレル業などの店舗や物流過程で一括棚卸や一括検品に効果を発揮するが、読み取りしなくてよいRFIDタグまで認識してしまう「読み過ぎ」や、電波ムラのために「読みムラ」が発生し、運用上の課題になっていた。
薄く大きなシート(W770 mm×D210 mm×H6 mm)に共振用アンテナを埋め込み、アンテナパターンや配置方法などを工夫した結果、シートの上方数十cm(0~40cm)の空間範囲内にあるすべてのRFIDタグの読み取りが可能で、なおかつ、この空間から外れた場所のRFIDタグは読み取らないという技術を確立した。
商品棚や図書館の書棚での利用が想定される。
この技術は、9月25日から9月27日まで東京ビッグサイトで開催される「第15回 自動認識総合展」の富士通フロンテックブースに展示する。
問い合わせ先
富士通フロンテック
営業本部 産業営業統括部 営業部
電 話:042-377-0449
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