2014年1月20日
みらいウェブ推進協会/学校やNPOで活用広がるNetCommonsの勉強会
みらいウェブ推進協会は18日、Web作成ソフト「NetCommons」の活用促進を図るため、「NetCommons勉強会@TOKYO」を東京・中央区日本橋小伝馬町の十思スクェアで開催した。
今回の催しは、NetCommonsをもっと知りたい人のための情報交換の場として開催したもの。学校・団体のWeb担当者や新しく導入を検討する人などWeb構築・運営に関心をもつ参加者らが具体的な悩みや疑問を持ち寄り、それらに回答する形で、NetCommons公式マニュアル執筆者である、みらいウェブ推進協会 平塚知真子理事長が実践的な情報提供を行った。
NetCommonsは、情報・システム研究開発機構 国立情報学研究所が開発した、国産の情報共有基盤ソフトウエアで、CMS(Contents Management System)とLMS(Learning Management System)とグループウェアを統合したコミュニティウェア。オープンソースソフトウェア(OSS)として無償公開している。
NetCommonsを活用している団体は現在約4000以上あり、埼玉県や栃木県の県立高校の大部分で導入しているほか、鳥取県では公立の幼稚園、小・中・高校の多くが活用するなど、積極的な利用が広がっている。
平塚理事長は、NetCommonsについて「ITに強くない、ライトユーザー向け」に開発したもので、特長としては「“場と人”の管理をするためのソフトであり、情報を誰にどこまで開示するのかを自由に設定できる点が強み」と説明する。
東京・江東区の豊洲保育園では、イベント告知・情報共有に活用。園では保護者向けのイベントを毎月数回開催しており、そうした情報を園のホームページ内の「地域の活動」ページで提供するようにした。これまで紙と電話で行っていた保護者への伝達やスケジュール管理、参加受付等の業務全般をNetCommonsで構築したページで行うようになり、業務効率が向上したという。
このようなグループウェアとしての活用以外にも、e-ラーニングサイト、NPOやNGOのためのバーチャルオフィスとしてなど、NetCommonsの機能を使って、限られたメンバー間での情報共有や複数の担当者がそれぞれのページを更新するといった例も多くみられる。
今後、NetCommonsの勉強会は奇数月の日曜に開催する。次回は3月23日(日)15時に開催の予定。
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