2014年7月17日
大塚商会/勉強会で佐野日大デジタルキャンパス構想を担当者が語る
大塚商会は、英語デジタル教材勉強会の協賛で、第4回「デジタル教材勉強会」 in Tokyoを12日に東京・千代田区の大塚商会本社ビルで開催した。
英語の担当教員のほか、ICT活用による授業力向上に関心のある教育関係者が多数参加した。
事例紹介では、西武学園西武文理中学高等学校の浜田真教諭による「パワーポイントで教科書本文Animation&Various Readings!」、アクティブアンドカンパニーイングリッシュプログラム開発責任者Tad金子氏による「スマホで本格的な発音練習が『いつでも』『どこでも』『何回でも』無料でできる時代が到来!」と題した発表を行った。
また、佐野日本大学高等学校 佐野日本大学中等教育学校ICT教育推進室の安藤昇室長が登壇。「佐野日大デジタルキャンパス構想~UIからUXへ~」と題した発表を行った。
佐野日本大学学園は、日本大学と付属校提携をする佐野日本大学高等学校と佐野日本大学中等教育学校、佐野短期大学を運営する学校法人。学業だけでなくスポーツへも力を入れ、多くの競技で全国大会出場を果たしている。
主体性と創造性のある人を育てることを目指し、生徒1人1台タブレット環境など、ICTを活用した教育環境の実現に向けて取り組んでいる。
両校とも、片道2時間半をかけて通うというような比較的遠方から通学する生徒が多く、通学時間の有効利用は課題の一つだった。また、クラブ活動で全国大会に出場する生徒のなかには20日以上も学校で授業を受けられないケースもあり、そうした生徒が学外でも動画などで授業を受けられる環境を整備したいというのが教職員の想いだったと安藤室長は語る。
そうした課題を受けて、2012年には試験的にAndroid端末を131台導入。大手予備校の協力を得て、授業外でもストリーミング動画で生徒が学習できる環境を整え、学力の向上など具体的な成果が上がったという。
さらに、Wi-Fiスポット200以上を設置し無線LANによるタブレット活用の環境が整う新校舎の完成(9月)にあわせて、高等学校(1~2年生)と中等教育学校(4~5年生)の約1000名にWindows8.1搭載のタブレット(Dell Venue8 Pro)導入を進めている。
また、教職員用としてタブレット(Dell Venue11 Pro)を214台すでに配備し、生徒が教員に向けたタブレットの有用性を伝えるCM動画を作成するなど、教員への意識改革の取り組みについて、安藤室長は紹介した。
会場では、教科書、教材販売の各会社によるデモを開催。ゲーム的な要素を取り入れた英単語学習アプリやデジタル黒板に書き込みを投影できる電子辞書など、個別学習や授業での利用など、様々なシーンで利用できる製品・サービスが数多く紹介されていた。
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