2014年9月25日
愛和小学校/タブレットPC活用の授業研究を開始
東京都多摩市立愛和小学校は19日、パナソニック教育財団の実践研究助成第40回特別研究指定校の研究課題「タブレットPCの日常化が拓く新たな教育Styleの創造」に関連した第1回研究授業を行った。
「タブレット端末を用い、共に学び合う児童の育成」を研究主題とした、4年生国語の授業は、1人1台タブレットと協働学習アプリReal-time LMS(*1)を使って進められた。
「だれもがかかわり合えるように」の単元における「耳に障がいをもつ人たちはどんなことに困っているかを想像し、その状況を改善する工夫を考える」学習では、考えた工夫について感想やアイデアをReal-time LMSに書き込んで交換し合い、最後に他の意見を参考にして「私がおすすめる工夫ベスト3」をまとめた。
途中、Real-time LMSに書き込まれたコメントを教師が選んで紹介したり、コメントが書き込まれない児童の意見に対して書き込みを促したりする場面があり、タブレットとアプリを利用した双方向性が教師の授業運営に役立つシーンが見受けられた。
研究授業後に行われた研究協議会では、今回の授業で試みられた「声に出さないで意見交換しあう協働学習」については、「批判的な意見が出にくい」「コメント数の多い子少ない子の格差がある」「考えが磨かれていかない」「まとめは話し合いのほうが良い」など、多くの意見が出された。
最後に、協議会の講師として参加した帝京大学の鎌田和宏教授は、「意見にコメントを付け合う方法は、コメントを付けられた喜びを感じられる。コメント付けによる人間関係を読み取ることができる」等と評価した上で、「生の声に出したコミュニケーションでは、気持ちの共有や学級の一体感を生み出すことができる」などのメリットがあるとし、指導目標である「自己表現しあって成長する」ための方法を考える必要があると語った。
*1:Real-time LMSとは、iPadなどのタブレット端末を1人1台持っている環境で使うLMS(Learning Management System)で、WebブラウザさえあればPC、タブレット、スマホなど機種を問わず利用できる。
関連URL
最新ニュース
- MetaMoJi、リアルタイム学習支援サービス「MetaMoJi ClassRoom 3」に「メタモジドリル」を搭載(2025年12月12日)
- SDT、静岡県磐田市で生成AI活用した「子育て分野」チャットボットの実証実験開始(2025年12月12日)
- さつき、離島で遠隔授業 島根県教委員に電子黒板「ミライタッチ」を導入(2025年12月12日)
- ラインズ、神奈川県秦野市が全児童ホームで入退室管理システム「安心でんしょばと」導入(2025年12月12日)
- 1位は「高」、Z世代が選んだ「今年の漢字」&「2026年やりたいこと」ランキングを公開 =MERY調べ=(2025年12月12日)
- Z世代の漢字離れを検証、漢字の読みが難しい“難漢”大学ベスト10を発表 =嘉悦大学調べ=(2025年12月12日)
- 大学受験生への声掛け、53.5%の親が「ねぎらいや体調を気遣う言葉で」と回答 =塾選調べ=(2025年12月12日)
- 郁文館高校、中3生向け「都立自校作成型オープン入試」を2月14日に実施(2025年12月12日)
- バッファロー、札幌第一高校へのマルチギガネットワークの構築事例を公開(2025年12月12日)
- 富士フイルムシステムサービス、ICT活用に向け大阪教育大学と包括連携協定を締結(2025年12月12日)














