2019年12月2日
子どものインターネット利用の行き過ぎた制限は学習機会奪う =ユニセフ報告=
日本ユニセフ協会は11月29日、報告書「つながる世界で成長する私たち」を発表、その中で、子どものインターネット利用の行き過ぎた制限は、子どもたちが学習とスキルを身につける機会を奪うと報告している。
同報告書は、ヨーロッパ、アフリカ、東南アジア、ラテンアメリカの11カ国1万5000人の子どものインターネット利用に関するデータを比較したもので、子どもたちがインターネット上で行うことは、たとえ娯楽と見なされるものであっても、デジタルスキルの構築に非常に重要であると指摘している。例えば、ゲームや動画などのネット上のエンターテインメントは、幼い子どもたちが教育的、情報的、社会的なネット上での経験に関心を抱く助けにもなるという。
一方で、ユニセフはハイテク企業に対し、幼い子どもにとって有害なコンテンツを積極的に監視・削除し、また保護者や教育者には、子どもたちがインターネット上の機会を最大限に活用できるようサポートすることを求めている。中でも、保護者は、子どもたちにインターネットで何をするかについて話したり一緒に活動したりするなど、重要な役割を果たすと指摘している。
また学校では、授業の一環として、どのようにインターネットを使って情報を得て、見つけた情報の真偽を見分けるかについて指導ができるよう、教師への研修機会が必要だと強調している。
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