2020年3月10日
玉川大、IoTに向けたセキュアな無線暗号通信を実現
玉川大学は9日、Y-00光通信量子暗号をマイクロ波無線通信に応用することに成功したと発表した。
同学量子情報科学研究所の谷澤健准教授と二見史生教授は、光通信システム向けに研究を推進してきたY-00光通信量子暗号を無線通信に応用するための新たな信号発生方法を提案し、高速の無線信号を量子雑音の持つ真にランダムな性質を使って暗号化することに成功したと明らかにした。
これまでY-00暗号では、量子雑音の持つ真にランダムな性質を使って、光波の周波数帯において高い秘匿効果を実現してきた。この効果を維持したまま周波数を変換することができる光ヘテロダイン法を利用して、無線で使われるマイクロ波の周波数帯においても光波と同等の高い秘匿効果を実現した。
今回、12ギガビット毎秒の高速のデータを約30GHzの無線周波数で暗号化し、アンテナを使って送受信した後、暗号の復号化が正しく実施できることを実験で示すことに成功した。同成果を利用することで、無線信号が物理的に傍受されたとしても、盗聴者がその内容を解析して正しいメッセージを解読することが困難となる安全な通信環境を実現でき、近年ますます高いセキュリティが求められている無線通信システムの安全性の飛躍的向上が期待される。
同成果の詳細は、今月8日から12日まで米国カリフォルニア州サンディエゴで開催される国際会議The Optical Networking and Communication Conference & Exhibitionで発表される。
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