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2020年3月26日
NTTドコモ×すららネット、感情が学習中の記憶力を向上させると立証
NTTドコモとすららネットは25日、学習前の生徒に学習内容とは無関係に「興奮」「興味」「喜び」の感情を持たせると、学習中の記憶力が有意に向上することが明らかになったと発表した。
同効果を実証するため、小学4年生~中学3年生123名を対象に実験を実施した。被験者をそれぞれ「怒り」「興奮」「興味」「喜び」「落ち着き」「退屈」など14の感情を持っている状態に誘導した後、イラストの配置の記憶力テストと聞き取りによる単語の記憶力テストを行い、テストの結果を比較することで、学習前の感情が記憶力に与える影響を検証した。
その結果、学習前に、学習とは無関係の「興奮」「興味」「喜び」の感情を持たせた場合、記憶力テストの得点が高くなることが分かったという。同効果を活用することで、学習前の生徒を記憶力が高くなる状態に導くことによる学習効率の向上が期待される。
今後は、ドコモの「音声から感情認識できる技術」によって判定した生徒の感情と、すららネットの個別最適化eラーニングシステムのノウハウを組み合わせ、生徒の感情に寄り添った学習指導やメンタルフォローで学力向上をもたらすサービスを開発し、今年度中に学習塾や学校で実証実験を行うことを予定している。
また、両社は実証実験に協力できる学習塾や学校の募集を開始するほか、記憶力だけでなく「注意力」や「自律性」などと感情との関連性についても実証を目指すとしている。
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