2020年11月16日
アカリク、2022年卒大学院生の9割以上が就職活動に不安
アカリクは11日、「22卒大学院生(修士・博士)の就職活動」の実態把握を目的として、同社へ会員登録している22卒の大学院生(修士・博士)を対象にアンケート調査を実施した結果を発表した。
「在籍情報をおしえてください」と質問したところ、「修士在学中」が56.3%、「博士在学中」が43.7%と回答。「自身の研究に最も近い分野をおしえてください」と質問したところ、「生物・農学系」が19.8%、「物理系」が13.5%、「医学・薬学系」が11.5%と回答。
「学部生や修士の頃など、過去にも就職活動の経験はありますか」と質問したところ、「今回がはじめて」が75.0%と回答。
「(就職活動で)すでに行ったもの、現在継続中のものを全て選択してください」(複数回答)と質問したところ、「友人や先輩・後輩からの情報収集」が71.9%で最多、次いで「インターンシップの情報収集」「業界・業種研究」が同率で66.7%と回答。
「就職活動について今知りたいことをおしえてください」(複数回答)と質問したところ、「ESや面接・自己PRについて」が61.5%で最多、次いで「志望企業の業務内容や社内の雰囲気などの情報」が56.3%と回答。
「22卒での就職活動について不安はありますか」と質問したところ、「とてもある」が55.2%、「ある」が38.5%と回答。不安に感じるものとして、「新型コロナウイルスの影響による採用枠の減少」「自分のスキル、実績、経験の不足」が68.9%で最多。
その他の悩みとして、「オンラインでのコミュニケーションが取りづらい」「周りに同じ境遇の人がいないので困った時に頼る人がいない」などの声があったという。
「現時点で企業からの内定をもっていますか」と質問したところ、「もっている」が1.0%、「もっていない」が99.0%と回答。
結果として、9割以上の大学院生が22卒の就職活動に不安を抱えていることが判明。自身の経験や能力に不安を抱える大学院生が多いことが見受けられる。
「新型コロナウイルスの影響による採用枠の減少」に不安や、自由回答の「オンラインでのコミュニケーションが取りづらい」という2022年卒ならではの意見も。「周りに同じ境遇の人がいないので困った時に頼る人がいない」という声もコロナ禍で研究室に行く機会が減少していることが影響しているのではないかという。
冬のインターンシップの募集が始まり、22卒の就職活動の動きも本格的に加速。「インターンシップから採用に直結する企業などは、研究に忙しい博士にとってはインターンに参加できないため不利になる」などの大学院生ゆえの悩みもあるが、研究を通して高度な論理的思考力などを身につけている大学院生は企業としても獲得したい人材。実は大学院生との接点を持ってみたいという企業も多く存在するため、大学院生側からも積極的なアプローチをすることが双方のマッチング率を高めるカギとなるという。
今回の調査は、22卒アカリク会員の大学院生(修士・博士)を対象に、9月28日〜10月9日にかけてアンケート調査を実施。宇井意向回答数は96人。
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