2021年7月2日
神奈川工科大学、初心者でも効率的にプログラムが書けるAIプログラミング支援技術を開発
神奈川工科大学は6月30日、同大学情報学部の鷹野孝典教授が、最新のAI技術を導入したプログラミング支援技術を開発したと発表した。同システムを用いれば初心者でも容易にプログラムの作成が可能になり、プログラミング教育ツールとしても利用できる。
製品やサービスの高度化のためAI技術を導入する事例が増えている。しかし、AIにはソースコードとよばれる高度なコンピュータープログラムが必要で、専門的なプログラミング技量を有する技術者でないと作成できないことが課題となっている。同大学情報学部の鷹野教授は、初心者レベルの技術者でも容易にソースコードを作成できるようになるプログラミング支援技術を開発した。
同システムは、AIにソースコードの特徴的な表現を学習させ、技術者が入力した言語の一端やプログラムの処理手順等をヒントに、その後に入力すると予想されるプログラムや補完すべき言語を、プログラミングを行う技術者に自動的に提案するもの。
同システムの提案に沿ってプログラミングを進めると、初心者レベルの技術者でも容易にソースコードを作成できるようになる。また、初中級技術者向けのプログラミング学習ツールとしての利用も期待できる。
同システムの技術的な概要は次の通り。AIがプログラムの処理手順をソースコードの「’機能語」、または特徴的な表現の「列」として捉えることで、AI技術の一つである深層学習の適用を可能とした。また、プログラムの処理手順の”文脈”を解釈することにより、その後に入力すると予想されるプログラムや補完すべきコンピューター言語を自動提案する機能を実用化した。ソースコード機能推定モデルは、同システムでは自然言語処理技術の一種であるBERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)および双方向LSTM (Bidirectional Long Short-term Memory)を採用。深層学習を用いた言語モデルを応用することで構築している。
同研究成果は、7月3日に開催される同大学先進AI研究所ワークショップで紹介される予定。
関連URL
最新ニュース
- 2025年度(令和7年度)大学入学共通テスト 問題・回答速報・解説サイト情報サイト情報(ベネッセ/駿台・東進・河合塾・朝日新聞・中日進学ナビ)(2025年1月11日)
- 教育ネット、徳島県立全学校に「おたすけ学校AI」を実証導入(2025年1月10日)
- コドモン、岩手県奥州市の保育所7施設にICTサービス「CoDMON」導入(2025年1月10日)
- 約4割の学生が「5社以上」のインターンシップなどに参加 =学情調べ=(2025年1月10日)
- タイパ・コスパの高い「オンライン学習塾」が共働き家庭の支えに =オンライン指導塾そら塾調べ=(2025年1月10日)
- 受験は親にとっても大きな挑戦、受験生の負担を気遣う親が行う「見えない応援」とは =ジョンソン調べ=(2025年1月10日)
- リスキリング支援サービス「Reskilling Camp」、企業におけるリスキリング施策の実態調査(2025年1月10日)
- 社会構想大学院大学、「教育CIO養成課程」を2月に開講 ICTを活用した教育改革のリーダーを育成(2025年1月10日)
- アイディア高等学院、「個性に合わせた能力向上」をめざした教育を開始(2025年1月10日)
- 三信電気、日建学院の出席確認システムに顔認証の仕組みを導入(2025年1月10日)